5月の最終金曜となりました。酒丸です。
もうスッカリ暑い(汗)
今度の6月1日、
日曜日は名古屋店にて9周年振舞酒!
たくさんのご来店、お待ちしております!
さて。
では早速先週の続きを。
先週から引っ張っている話は…
日本の秘密結社である「ヤクザ」について。
ヤクザには…
「博徒系」と「的屋系」の2種類に分かれると書いた。
そしてオイチョカブにおける「8」「9」「3」の札から
「ヤクザ」と呼ばれる様になったという通説も書いてみた。
今回は全く別の語源に付いて考えてみる。
というか…
最近読んだ本で全く新しい説が書かれており。
かなり面白い説なのでここで取り上げてみたいな、と。
その本はなべおさみ氏が最近出した
「やくざと芸能と私の愛した日本人」という本。
もの凄く面白い内容。オススメ!
では改めて先週の続きから。
「的屋(てきや)」とは読んで字の如く、
「まと」を看板として軒からぶら下げていたらしい。
こんなデザインの看板をぶら下げていたのだ。
それはなぜかと言うと…
店を構える場合は奉行所に届け出ねばならなかったのだ。
が、実際には射的屋を商っている訳ではなく…
店の奥や二階で女郎屋をやっていたらしい。
つまり、あくまで「的屋(まとや)」は建前で…
この看板がある店は売春をしていた訳だ。
そういった店の女性は…
きっとこんな柄の着物を着ていたに違いない。
この襦袢は大正〜昭和初期頃のもの。
うぐいす色の地に、
淡いサックスブルーの蜘蛛の巣が描かれている。
裏地は紫色の木綿。
柄のアップ。
襦袢なので、着物の下に着るもの。
いわば下着に近い。
なのにここまで装飾性に凝っている。
蜘蛛の巣柄は昔から縁起物で…
「良い客を捕らえる」
という様な意味がある。
表からは見えない「心の内側の様な襦袢を着て」、
良い客と巡り会う事を願っていたのだろう。
ドライボーンズでは、
今年はこの襦袢からハワイアンシャツのデザインを興してみた。
全部で3色展開の、
スパイダーウェブ柄のハワイアンシャツ。
1920〜30年代の、日本の柄の復刻シリーズ。
背中身頃には、
ドーンと大きく蜘蛛の巣
(サイズによって見え方が違います)。
我々小売業に置ける「良い客」はもちろんの事、
学生ならば「良い成績」、
独身ならば「良い伴侶」、
様々な「良いモノを捕らえるおまじない」としての縁起担ぎ。
「ヤクザ」の語源を「役座」としている人も居る。
この場合の「役」とは…
祭り等の集まりで「その場を仕切る人」という意味がある。
本来の日本に置ける祭りとは、
基本的に農業と密接に絡んでいる。
五穀豊穣を願い、祝う為の無礼講なのだ。
毎日の労働の「ガス抜き」的な意味合いもあった筈。
そしてなべおさみ氏は、
本の中で自分が独自に調べた事として下記の様な事を書いていた。
元々、日本に「稲作」等を持ち込んだのは…
大陸からの渡来人(これは歴史の教科書で習う)。
その渡来人こそ、
古代ユダヤからやってきた
「イスラエルの消えた十部族」の一部だという。
なので日本語の中にも、
数多くの「ヘブライ語」が残っているらしい。
そのうちのひとつ「クシュ」についての説明が興味深い。
「クシュ」とは、
今の日本では訛って「草(くさ)」に変化したらしい。
本来のクシュとは「藁(わら)」の事だという。
藁=クシュ=草。
そして藁とは、米を収穫した後の「クズ」でもある。
米は重要な目的であり、藁はその後に出る不必要な物。
クシュが語源となった言葉は…
「クシュミ」=くしゃみ
「クシュル」=腐る
「クシュイ」=臭い
「クシュム」=燻む、等々。
そして先に出た「クズ」「草」などなど。
また、ヘブライ語では「ヤー」はやたら使ってはいけない「神の呼び方」らしい。
「ヤー」と「クシュ」で「ヤークシュ」。
神のクズ。
そして多くのクシュ=クズは、
江戸時代から「良いものに転換、利用される物」でもあった。
先ほどの藁は、草履や蓑に変わっていく。
そして現代では…
こういった金属のクズは、
その後はリサイクルされて新たな金属となる。
また、古くからリサイクルされているものとして…
「煤(すす)」もある。
煤は集めて墨になったり、
洗剤や消毒剤の役目も担った。
クシュから変化した言葉の中に「スス」もあるかもしれない。
人間のクシュとしての「ヤクザ」は
クシュにヤーが付く事で、
何かに「転換、利用」された筈なのだ。
では人間の「ヤー」とは?
詳しくは本を読んでみてほしい。
この説、かなり興味深い。
しかも、ヤクザがイスラエルと繋がっていたとは!
来週は、いよいよ戦後の日本の話。
ヤークシュがヤクザ、侠客と変化し、
戦後から「暴力団(つまり秘密結社)」に変化していくのはなぜなのか?
を考えてみたい。
というか…これって「1ドル紙幣」の話じゃないな(汗)
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