春分の日の金曜日となりました。酒丸です。
世間的には3連休、嬉しいですな!
そういう私は…11時現在、未だ都内本社におります(汗)
これから速攻で飛行機に乗り、一路福岡店へ向かいます!
オイラのコレクションであるギャバジャンを中心に、
1950年代の軽めアウターを一挙に展示・販売。
見せびらかしから実用本意なものまで並べますので、
この3連休は福岡店へ!
さて、では先週からの続き。
江戸の徳川家が忍者を嫌った為に現在の日本の状況がある、
という辺りの話を書いて見ようかと。
もう全然1ドル紙幣から離れていますが、
この話も今後に繋がるので、
ちゃんと書いておかないと(汗)
では本編。
戦乱の日本を初めて統一した武将は徳川家。
この人。
徳川家康。
その勝ち方も、正攻法で勝ち続けたのではなく…
実は多くの「忍びの者」達を使っての勝利だった。
だからこそ…
彼は次の敵対勢力が、
逆に忍を使って逆襲に出てくる事を過度に恐れた。
そこで彼は「ひとつの陰謀」を企てた。
それが「忍の使う戦術は卑怯である」と喧伝し、
忍という職業を世の中から消してしまう事だった。
そしてその煽動(つまりBANDWAGON)に使われたのが…
この人だった。
宮本武蔵。
彼が残した実績を元に、
「武士の心得」なるモノを構築、
それを家臣達に落とし込んでいったのだ。
宮本武蔵が残した有名な著「五輪の書」は…
実は忍者の「遁術」にも通じているものだったのに。
さて、5輪といえば…
こんなアイテムも入荷。
フォーミングドット ギャバディーンジャケット。
フォーミングドットとは「発泡した水玉」という意味。
1950年代当時、
最先端だった発泡プリント技術を駆使して作られた名作のひとつ。
5輪とは何の関係が?
ほら、よく見ると背中に5つの輪が(笑)
このギャバジャンの柄の様なこんな物語も、
江戸時代後期には大流行。
滝沢馬琴が書いた「南総里見八犬伝」。
里見城のお嬢様「伏姫(ふせひめ)」が愛玩していた「八房(やつふさ)」という犬には
8つの玉が付いた首飾りがあった。
その玉にはそれぞれ「文字」が浮き出る様になっており、
その玉の持ち主と伏姫が次々に出会い、敵と戦っていく物語。
当時爆発的に売れたこの読本は重版に継ぐ重版となった。
オイラの「心の師匠」である国芳も描いていたりした。
物語は…
愛玩犬「八房」の玉が飛び散り、全国の勇者の手元に届いた。
それを伏姫が探すのだが…
勇者は全員「犬」という文字が名字に入っている。
犬塚信乃、犬川荘助、犬山道節、犬飼現八、
犬田小文吾、犬江親兵衛、犬坂毛野、犬村大角。
そしてその8つの玉には…
「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「梯」
と彫り込まれていた。
この物語そのものは、非常に面白い。
さすが、馬琴が何十年もかけて書いた超大作。
が…「犬の忠実さ」は、
イコール「家臣は殿に忠実であれ」という内容にも取れる。
更には…「伏姫」の「伏」という文字は…「人偏に犬」と書き、
「人(殿)に忠実な犬(家臣)」という意味にも取れる。
また、8つの玉の言葉も全てが「家臣から殿への想い」な訳だ。
ここには「陰謀」「暗殺」「謀略」などの
「汚い戦い方」は存在していない。
こういった「脱・忍者」的な考え方を江戸幕府の家臣や町民に刷り込んだのは、
やはり徳川家の功績であろう。
そしてこういった思想を、
明治時代に海外で文章にして紹介した書物が…
「武士道」なのだ。
鎖国状態だった日本の文化が海外でも知られる様になった時、
ヨーロッパやアメリカの人達は、
日本にちゃんとした宗教観が無い事に驚いた。
なぜならば、ヨーロッパのそれまでの戦いは、
宗教観の違いから起こる事が多かった訳だし、
フリーメイソンという存在そのものも、
言わば「脱・カトリック」から来ているからだ。
そこで新渡戸稲造は、日本人が持つ独特の宗教観を
「武士道」という言葉で表現したのだ。
時代は多少前後するが…
幕末に、幕府軍側について京都所司代預かりとなった集団「新撰組」。
局長になった近藤勇は剣術道場にも通い、
幼少期から盗人を退治したりする正義感の強い人物だったという。
彼らが幕府側に付いた時に揃えた旗がこれ。
「誠」の文字。
明治維新後、
幕府側にいた彼らはいわゆる「匪賊」として扱われた時期があった。
そんな彼らと同じ文字を打ち立てたのが、陸軍中野学校であり、
「謀略は誠なり」なのだ。
この様に…
徳川幕府、宮本武蔵と五輪の書、里見八犬伝、新撰組、明治維新…
第二次世界大戦前の300年間を「違う視点」から見てみると、
やはり「陰謀」の匂いがするのだ。
「違う視点」、とても重要。
あ、ちなみに…
「五輪の書」の5と、「八犬伝」の8を足して「13」になる…
とかは考え過ぎ。それは陰謀論の類い(笑)
こんなシルバーのリングも入荷。
ALL SEEING EYE。神は全て見ている。
こんな「違う目」を持って世の中を見てみては?
来週は…
そういった幕末〜明治を経ての昭和を「違う視点」で見てみようと思う。
やっと秘密結社の話に戻る事になります!
ではまた来週!
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