四月二十日の穀雨が過ぎました。
二十四節気の穀雨とは、
「百穀を潤し、芽を出させる雨」の事。
北国ではストーヴをしまい、
東日本では畑に蒔いた種が芽を出し、
西日本では藤の花が咲き始める時期。
私が住んでいるここ館山は、関東でも最南端。
もうすっかり藤の花は満開だし…
何せ畑仕事を急がねば(大汗)
という訳で、ひと月くらい前から用意していた、
「2022年の夏野菜配置図」をプリントアウト。
育てたい野菜の種を一通り揃えました。
急ぎの野菜は、苗で代用。
途中、耕運機が壊れたり雨に見舞われたり、
行手を阻むアクシデントも多々ありつつ…
とりあえず完成!
ここからは虫や鳥、雑草との戦いだなぁ…。
さて。
そんな時期、
ドライボーンズ直営店では「長袖ハワイアンシャツ」が百花繚乱。
ジャケットのインナーとしても映える長袖ハワイアンシャツ、
個人的に大好きなので、
ヴィンテージでも結構コレクションしております。
有名なウクレレとハイビスカス柄。
この柄、なんと14版も使ってプリントされているのです!
1940~50年代のハワイアンシャツのテキスタイル、
脱帽です。
「絵画の様な美しさ」が、
こういったヴィンテージの一番の魅力。
ここでちょっと、
ワタクシ酒丸のヴィンテージハワイアンシャツを、
ちょっとひけらかしておきますね(自慢)。
かなりお気に入り、「武蔵屋」のスーベニール物。
赤地に観光地のポストカードのプリント。
アサヒビールの販促用。
レーヨンフジエットでこんなシャツを作ってしまえる時代、
素晴らしい!
かなりレアです。
パネルプリントの虎、素材はシルク。
これはもう30年近く前に、
サンディエゴのスリフトショップでゲットしたお宝物。
こっちはドラゴンのパネルプリント。
ボタンがグリーンになっている辺り、
翡翠をイメージしていてカッコいい。
かなり「目の保養」になりましたよね?
そこでコイツ。
個人的に真打です!
IOLANIというブランドの、ゴールドフィッシュ柄。
朱色に白抜きの金魚が、実に侘び寂びを感じる逸品。
これも30年以上前にアメリカでゲットしたものですが、
その後ヴィンテージでは出逢えていません。
そこで。
作っちゃいました!
ヴィンテージではレーヨン縮緬なのですが、
今回はレーヨンフジエットで製作。
その方が、縮みが少ないのでグッド。
柄のアップ。
色味はヴィンテージにある朱色と…
私の想像でダークグリーン地を用意。
イメージは「淡水」です。
この2着、先に挙げたヴィンテージと見比べてみてください。
なんと前身頃とポケット、完璧に柄合わせしてあるのです!
ポケットはともかく、前身頃を柄合わせするのは至難の業。
その仕事自体も職人の技術で大変なのですが…
何せ生地を非常に多く使うのです!
ただ、私は個人的にハワイアンシャツとは、
「絵画の様な美しさ」が一番重要だと考えており…。
ならばフロント部分の柄合わせこそ、
一番重要視すべきだと感じています。
柄が小さい物ならば別に良いんですが、
この柄の様に無地部分が広いテキスタイルは、
柄が合っていると何倍も美しく見えます。
これぞ「映え」!
そして個人的なプレーで…
この柄で長袖ハワイアンシャツ「ゴールドフィッシュ」も作っちゃいました。
ただでさえ前身頃の柄合わせで生地を多く使うのに(汗)
先週入荷したばかりなのですが…
もう既に完売してしまった色・サイズもあるとの事。
相変わらずコロナ禍で生産を絞り込んでいるので申し訳ない。
納期も2ヶ月近く遅れちゃって申し訳ない。
でもこれから一生着られる絵画の様な服なんだから、
2ヶ月なんてささやかな焦らしだったはず。
まずは手に入れて、
ひんやりとした素材の質感から確かめてくださいまし。
ではまた。