2021神無月最初の酒丸。

 

 十月。

昨日こそ台風でウチの地元は大騒ぎでしたが…

本日十月二日は台風一過、快晴。

酒丸です。

 

十月に入って、やっと長い長い長い長い緊急事態宣言も明けました。

緊急事態宣言と蔓延防止重点措置が連続で襲いかかって来て…

三月末の一瞬だけ解除されて以来、2021年度は1月から9月まで、ほぼずっと外出自粛。

 

その間、陽性者が増えたり減ったり…

病床が逼迫して自宅療養者が増えたり、重症者が増えたりもしました。

大体、保険料を収めているのに病院にかかれないってどう言う事(怒)?って話ですが…

今の権力争いだけが大好きな政権だと、自助ばかりで国民は置いてけぼり。

 

昨年も長い事不自由な生活を強いられていたんですが…

それでも給付金やら助成金で何とか凌げました。

が、今年は全く無し。

飲食店には協力金が支給されている様ですが、それもズルズルに遅れているらしい。

もっと大変なのは、キュウキュウに締め上げられている飲食店と取引している業種です。

酒屋をはじめ食材屋、タクシー、クリーニング屋…

更にはミュージシャン、ライヴハウス、ライヴに着ていきたい服を作っている服屋

みんな、夜の飲食店があるからこそ成り立っているような仕事ばかり。

私の友人にクリーニング屋を経営している人がいるんですが…

過去数十年の中で、今年が一番仕事が出来ていないらしいです。

困り果てていました。

私にも「お前のところ、服は売れてる?

売れてくれないと、クリーニングに出さないから困るんだよ~」とこぼしていました。

 

かく言う私も、本当に今年は苦しい。

昨年暖簾分けしたドライボーンズ福岡店は今年の三月いっぱいで廃業。

残っている3店舗も、軒並み入店客数が激減で短時間営業にせざるを得ない。

洋服の生産は年間スケジュールで動くんですが…

昨年の在庫を未だに販売している状況。

海外で安価に生産している量販店は、

1年以上在庫を持つとそれに税金がかかってしまうので残り物は廃棄しているそうです。

が、ドライボーンズでは勿論そんなことは出来ないしする気もないので、

まだ来店していないお客様をただただ待っている状態。

 

 

 そんなさなか、友人が寄稿している新聞の連載を読みました。

ドライボーンズファンならお馴染み、

土偶女子の譽田亜希子嬢の「古代のぞき見」という連載。

先日のタイトルは「装うことの意味」。

ご本人にも許可を取ったので、一部をここに転載。

 

 

この夏は一枚も服を買わなかった。

「どうせ買っても着ていく場所がない」と、政府の外出自粛要請で心が萎縮してしまったのだ。

 ところが先日、「洋服ってやっぱりいい!」と心の底から思った。

都心に出かけたついでに、せっかくだからと百貨店へ行くと、色鮮やかでモードな服が目に飛び込んだのである。

見ているだけで、メラメラと力を与えてくれる気がした。 

 素敵な服で外出する自分を想像して心浮き立ちながら、ふと思った。

縄文人の日常は、命がけの生活をしていたことを別にして、現代に比べれば情報や刺激が少なかったはず。

それならばなおのこと、美しいものを身に着け、気分を上げたいという欲求が強かったのではないかと。

 

一部抜粋。

コンちゃん、ありがとね。

 

この連載を読んで、不覚にも涙を流してしまいました。

この2年、店を構えて服を売ると言うことがこんなに辛く感じた事はありませんでした。

我々がやっている事、作っている物は「不要不急」なんだろうか?

この先、どうやってスタッフや家族を養っていけばいいんだろう?

もっと根本的に、自分自身が存在していていいんだろうか?

なんて疑問を日々自問自答。

色々とあって実家に引っ越して…

自分達でリフォームし、

いろんな手続き(かなり大変)もやっと済ませて、

今後はできるだけミニマムな生活をしていこうと考えていた。

数少ない、自分自身の気分が上がる事のひとつ、

地元の海でのシュノーケリングさえできれば日々の潤いになると思っていた。

ところが。

緊急事態宣言は海に入る事すら禁じられちゃった。

海の中にコロナウィルスはないのに。

 

でも、古代人に教わった気がする。

「装うと言う事は、気分を上げて生きると言う事」なのだと。

数千年前の人達から、私の存在価値を認めてもらえた気がします。

 

なので皆さんの、その「気分を上げて生きる事」の一端を手伝わせて欲しいのです。

それこそ、ドライボーンズの存在意義

 

 メラメラと生きる力を与えられる装いの一部を紹介。

 

まずは昨年企画生産するも、コロナ陽性者爆発時に納品された為に多くの人に見てもらっていない…

ブーメランパターンのオープンカラーシャツ!

1950年代のヴィンテージを元に、ドライボーンズオリジナルとして生地から生産。

私が持っているヴィンテージはオレンジ色だが、他にホワイト地とサックスブルー地がある事は知っていた。

なので1950年代のヤンチャなティーンエイジャーの気持ちを持つ貴方に着てほしい!と企画。

コロナ禍の後、ロッカビリーなイベントで目立つ事間違いなし!

 

そして多くの人達からリクエストがあった、カジュアルなジャケットタイプのワークウエア。

ピケ素材のプリズナージャケット

素材のピケは、1950年代末期のリーバイスでお馴染み。

コットンながらシャキッとした素材で、畝がストライプの様にも見えてシャープなイメージ。

テレワークが増えて来ている現状、仕事が出来る男性に「カメラ越しに見える事」請け合い!

ガンガン水洗いできます!

 

また、ステイホームが増えて来たことを受けて人気の…

チェックのイージーパンツ

ヴィンテージ感漂う1950年代調オンブレチェックのネル素材。

温かい素材、動き易い形。

地色プラス黒という少ない色使いなので、コーディネイトしやすい。

 

更には、昨年秋に入荷するも入荷タイミングと緊急事態宣言が重なってしまい、

あまり日の目を見ていないスウェットパーカ

1960年代初頭のアコムというスポーツウエアブランドの配色を踏襲。

色味は当時存在していた配色&存在していたら素敵と思う色を展開。

一部のサイズこそ歯っ欠けな状態ですが、

まだまだ揃っている今こそチャンス。

 

最後は、デッドストック生地で鮮やかなネップが麗しいコットンワークトラウザーズ

グレー地とベージュ地の2配色、ネップには鮮やかなレインボウカラー。

こんな恐るべき素敵な生地が、なんとデッドストックで発見されたのです!

ところが入荷時期とコロナが重なってしまい、現在に至ります…。

このワークトラウザーズは、今は目玉商品としてセールアイテムになっています!

 

 

 コンちゃんの連載文章はこう締められていました。

 

着飾ることでおなかは膨れないが、心の充足感や非日常感は何物にも代え難かったのだろう。

それは縄文人だけではなく、古今東西、時代を超えた人間の根源的な欲求である。

美しいものを身に着け美しい道具を使うことは、物が持つエネルギーを自分自身に取り込みながら生きることなのだ、と改めて思う。

 

 

この一文で、また号泣。

 

モノが持つエネルギー。

良い言葉。

そしてエネルギーが溢れるモノがたくさん入っていて、選べるのも店舗の楽しさ。

 

緊急事態宣言が明けました。

 

たくさんのご来店を、お待ちしております。