十月。
神無月となりました。
酒丸です。
十月の別名は「神無月(かんなづき)」。
この神無月の由来はちょっと面白くて…
この月は全国の神様が出雲大社に集合してしまう為、諸国に神様がいなくなってしまうらしい。
この為、出雲の国ではこの月の事を「神在月(かみありづき)」と呼ぶ風習が残っているとか。
出雲大社に集まっている神様は「様々な御縁」に関して打ち合わせをするらしく…
恋愛や結婚の件はもちろんの事、仕事の御縁、翌年の天候や農作物の収穫まで議題にのぼるらしい。
神様も大忙し。
実は私も忙しい。
先月のブログでも紹介した様に、私は現在実家のリフォームを続けておりまして…。
先月末にやっとひと部屋、床材を貼り終えました。
ジャーン。
床材は同級生が営む材木屋(滝口製材所)から購入。
桜の無垢板。
「赤の特A」という品番にしてみました。
すごくピンクで、綺麗!
この先一生過ごす床なので、贅沢してみました。
貼ってくれたのは君津が誇る壁画アーティスト、G-ARTのヒデちゃん。
さすがプロ!と唸らせる仕事っぷり。
こういう仕事は、素人がやっちゃうとダメだと痛感。
きれいに貼ってもらえました!
さて。
床材の充実で上機嫌なので、今回はナッソージャケットについて考察。
ナッソーといえば一番有名なヴィンテージ はやはりコレ!
エディ・コクランが着ていた事でも有名な、カーメル型ナッソージャケット。
厳密には、アメリカでは「ハリウッドジャケット」という名前が一般的です。
ナッソージャケットだと、たぶん通じません(汗)
これはおそらく、日本独自のネーミングだと思います。
この写真は、以前私が持っていたモノと同じ物。
レーヨン地にシルクネップの入った代表的なデザイン。
カーメルタイプにはレーヨンの他にもシルクやウールなど様々なバージョンが存在しているらしい。
これがヴィンテージ に付くネーム。
どこにも「ナッソー」なんて単語はありません。
ハリウッドスポーツウェアという会社が作っていた「カーメル」という名前のジャケット、という事です。
ちなみに「ナッソー」も「カーメル」も地名です。
「ナッソー」とはカリブ海に浮かぶバハマ国の首都の名前、とってもリゾーティなジャケット名。
そして「カーメル」は、カリフォルニア州中部の町の名前で、ギャラリーが多い事で有名な芸術家の町。
まぁいわゆる、1950年代独特の「リゾートウェア」という事です。
当時のリゾートとは、スポーツと同系統に扱われていたアメリカ国民の行動パターンのひとつ。
第二次世界大戦後、という歴史を背景にして考えてみる必要があります。
戦争という名の大量殺人を行ってきた国民に対し、
政府がプロバカンダ(心理操作)のひとつとして奨励したのが「リゾート」と「スポーツ」なのです。
もう兵役も終わったので、余暇を与えますよ~
その余暇でスポーツを楽しんだりリゾートに行ったりして、経済を回してね~
もう決して殺人のこととか、思い出さない様にしてね~
みたいな、プロバカンダ政策。
そんなカーメル型ジャケットの特徴は、
胸のひだやカフス・脇線の特殊なカット、
そして一部の愛好家から「ブタ鼻」と呼ばれる特殊な2つ穴ボタン。
ここで皆さんにちょいと説明。
ボタンには大きく分けて2つ穴と4つ穴があります。
基本的に4つ穴の方が「しっかり固定できる」ので、
ちゃんとしたシーンで着る服、
例えば軍服だったり高級なスーツだったりドレスシャツだったり、
に使われます。
更に並行掛けかクロス掛けか?でも分かれます。
クロス掛けの方が丁寧な仕事。
もっと言えば、手仕事のクロス掛けがベスト。
これに対して2つ穴は、もっともっとカジュアル。
手仕事ならばあまりほつれる事は無いけれど、
基本的にはボタン付けミシンで付けるので、
出ている余り糸を引っ張ってしまえばポロンと取れちゃいます。
カジュアルな服だから仕方ない。
つまり、ナッソーやカーメルなどはあくまで「リゾート&スポーツウェア」なので、
4つ穴ではなく2つ穴のボタンである事が重要なのです。
そして…ここから自社商品の説明です。
今回のドライボーンズのカーメル型ナッソージャケットは、ネップウール!
しかもなんと!
上下セットアップでも着られます!
(ボトムのリンクはこちら)
そして「ブタ鼻」と同じでは無いけれど…ちゃんと2つ穴のボタン!
生地のアップ。
ブラックにオフホワイトのウールネップ。
他にグレー地にワインネップもありますが、残りわずか(写真も無し)。
もうヴィンテージで出れば¥100,000越えは当たり前、
素材や色が良ければ¥200,000越えの世界。
ドライボーンズなら、まだサイズを選べます。
あ、キングも!
そしてここからは全く別の話題。
神無月に入ってから全世界に流失したニュース、皆さんはもう観ました?
新型コロナ(Covid-19)の遺伝的危険因子が見付かった、
という話。
ネアンデルタール人由来で、日本を含む東アジア人はほとんど持たないらしい。
これがその遺伝子の分布図。
確かに日本や朝鮮半島は、ほぼゼロ。
逆に多いのは…バングラディシュやインド、パキスタン、インドネシア。
次いでイスラエルや北欧、南欧が続く。
そう言われてみると…
確か数ヶ月前、イギリスでの重症者はインド・パキスタン系に多いとニュースで言っていた様な…。
という事は、日本人はもうそれほどコロナを恐れなくても良いのでは?
ネアンデルタール人。
3,500,000年前には、ヨーロッパに現れていた現代人の近縁種。
24,000年前には絶滅してしまったらしい。
日本では旧石器時代に区分される頃。
その後、13,000年前には縄文時代が始まっている。
(この文明はネアンデルタール人ではなく、ホモ・サピエンスらしい)
奇しくも、今日は十月九日「土偶の日」。
ではまた!