2022年雨水の酒丸。

 

 雨水である二月下旬を過ぎ、やっと寒さから解放され始めました。

酒丸です。

暦の上では、雪から雨に変わってくる時期。

北海道や北陸、今年は大雪で大変みたいですが、

徐々に暖かくなってくれると良いですね。

私はこの雨水の日に、父の七回忌を無事に済ませました。

コロナ禍で人が集まれないとは言え、兄弟家族だけでも結構な人数。

仕切るのがちょっと大変(汗)

 

そして今週は、2がたくさん並ぶ日がありました。

2月22日!

この日は「猫の日」らしく…

しかも西暦が2022年な為に、

「スーパー猫の日」だったらしいです。

 

最近、うちの畑に出没するようになった野良猫。

畑に出てくるので「ハタケ」と命名されましたwww

そして新聞のこの日の広告欄には…

「ねこ背」特集!wwwww

そりゃあ猫の日だけどさ…

 

 

 さて。

今日のブログは何について書こうかな?と思っていたんですが…

店のスタッフから

「オリジナルで作り続けているジーンズについて書いてくれ!」

と言われたので、さらっとお浚いしておこうと思います。

過去に何度も書いていると思ったら…

前回書いているのは5年も前(汗)

しかも、以前のデータは見れなくなっているので改めて。

 

ドライボーンズが現在作り続けているのは、これ。

ジーン・エンジニアリング。

DP-532は一番古っぽく、一番太く。

DP-562は一番1950年代っぽく、一番人気。

DP-582は一番細く、一番タイトフィットなシルエット。

英語で書くと「JEAN ENGINEERING」となります。

これは遺伝子工学という意味の

「GENE ENGINEERING」と引っ掛けていて…

フラッシャーにも描かれている様に、

「セルビッチデニムを使ったジーンズ作りを継承する」と描いています。

この「セルビッチデニム」というのはご存知の通り、

旧型力織機で織り上げられた生地幅の狭いデニムの事。

この「旧型」の「力織機(りきしょっき、と読みます)」という部分がポイント。

まず、旧型という事は「古い」という事。

古い方が、そこそこ粗雑な糸でも強引に織っちゃうんです。

最新の織機は、糸が均一化されていないと機械が止まってしまうのです。

更に「力織機」、力強い名前。

これも「強引に織る」という部分に掛かってくるんですが…

結構粗い、ゴツゴツとした糸でも古くて力強い織機で織っちゃいますよ

という意味なのです。

ただ、この織機は生地幅が狭くないと織れない。

最近の織機は110センチ幅や150センチ幅が大半。

ところが、

この旧型力織機は80センチ幅くらいの幅でしか織れない。

しかも生地の端っこには「飛び杼」がリターンするために出来た

「耳(つまりセルビッチ)」が必ず付くのです。

今の110センチ幅や150センチ幅の織機は、飛び杼はリターンしません(例外もある)。

出たら出っ放しです。

そして生地端に辿り着いたら自動的にカットされちゃいます。

だからボサボサした耳にしかならない。

飛び杼が戻ってきて次の横糸になるなんて、

なんてSDGsな無駄が無いモノづくり。

ここ、重要です。

安くてセルビッチが付いていないデニムを穿く、という事は…

地球環境を悪くしていると思ってください。

セルビッチがついているという事は、横糸に無駄が無いのです。

(しかも、多少粗い糸でも織り上げちゃう)

 

だから、粗い糸を織れるので、

糸の「ボコッとした部分」が表面に出てきがち。

そこに手やモノが当たるから、

だんだんそこだけ染めた染料が落ちてくる。

これがいわゆる「縦落ち」と呼ばれる現象。

美しい。

ヴィンテージジーンズ特有の、そしてジャパンデニム特有の美しさ。

全世界のヴィンテージラヴァー憧れの経年変化。

そして個人的に好きな縦落ちは、この部分。

ジーンズの右手部分のコインポケット。

ここは生地を「横取り裁断」するので、ここだけ横に縦落ちする。

つまり身頃と直角に縦落ちが交わるのです。

あああ、とても美しい(自画自賛)。

 

だから「セルビッチデニムを使ったジーンズ作りを継承する」という意味で、

ポケットステッチが「DNAの二重螺旋図」となっているのです。

 

 そしてまだ他にも、古いジーンズを継承している部分があります。

例えばこの部分の縫製。

ベルトの帯部分の縫製を内側から撮影。

帯上部はシングルステッチになっており、それがエンド部分まで来て直角に曲がり、

下の比翼部分まで縫ってから、鋭角に曲がって第一ボタンの部分まで縫っています。

そして帯の下部分は、

レモンイエローの糸でチェーンステッチになっています。

上のシングルステッチは、

そのチェーンステッチの「かんぬき」の意味合いがあるのです。

また、チェーンステッチとはその名の如くチェーン(つまり鎖)の様になっているので、

縫いそのものに伸縮性があります。

これはなぜか?

本来デニムとは縦方向に大きく縮む特性を持っています。

つまりこの部分で言うと、

「帯部分のパーツが横に縮む」習性を持っています。

そこに身頃の縦方向を縫製するので、生地の交わり方は直角になります。

その縮みの誤差を穴埋めする役割が、この部分のチェーンステッチなのです。

 

ところが某世界的に有名なブランドは、

チェーンステッチミシンの開発にも余念がありませんでした。

1960年後半にはこの帯付け専用のチェーンステッチを開発し、

上下ともチェーンステッチで一気に縫い上げる事ができる様になったのです。

それをする事で、一気に生産効率がアップしました。

 

私はそれまでの上下別々のステッチの方が、

「古っぽくて手作り感があるところ」で非常に好きでした。

なのでこの部分も継承していきたいと思っています。

 

更に!

この部分の縫製にも強いこだわりを持っています。

それはここ、小股。

前立て下の、中心部まで。

つまり、◯ンタマ裏に当たる部分。

ほんの数センチの縫製なんですが、

ドライボーンズのジーンエンジニアリングは、

ここの縫製が「折り伏せダブルステッチ」になっています。

アイロンで丁寧に押さえ込んで3回、糸を走らせています。

安い他所のブランドだと、うまく見せていてもロックでダブルステッチ。

もっといかがわしいブランドだとロックでシングルステッチ。

きっと最初にこの部分がほつれてきます。

モノとしてアウトでしょ。

 

そして某世界的に有名なブランド。

同じく小股の縫製を見てみると…

やはり折り伏せダブルステッチ。

さすが。

 

この某世界的に有名なブランドも、

ポケットステッチはカーヴした曲線を描いています。

 

あ、ドライボーンズのジーンエンジニアリングも。

 

私が5年ほど穿いていたジーン・エンジニアリング。

あら不思議。

なぜか某世界的に有名なブランドに似てきちゃいました。

 

もう片方のポケットステッチは不思議な事に…

もう一つの某世界的に有名なブランドに似てきちゃいました。

不思議な糸のほつれ方があるんですね!

ああ、不思議。

 

 

 スーパー猫の日だった2022年2月22日。

更にスーパーな22時22分には不思議な現象が。

なんと、東京都心の外気温が2.2度だったそうな。

あああ、不思議。

 

室内で更に努力した人を発見。

2022年2月22日2時22分22秒、

室内の気温を22.2度に、湿度を22%にしてる!

超スーパーウルトラ猫の日wwwww