新年早々、約100年位前からやり直し。

2013年が明けました。酒丸です。
ドライボーンズの本社も本日から営業開始(店舗は2日から)!
今年も1年間、ヨロシクお付き合い下さいまし。
私が書く毎週金曜日は、
企画側目線&変態的コレクター目線として書いてゆく所存です(笑)。
新年の私が書くブログの1本目、それは…
なんと「年跨ぎ」でTWEEDネタ(どれだけ好きなんだ?)。
私はもう何十年もの間、古い物が好き。
服装はもちろんの事、
自宅にあるテーブルやソファなどの家具類、
食器やアクセサリー、バイクに至るまで古い物だらけ。
その年代の多くは1940〜60年代のもの。
(バイクは1973年製)
その年代の物には「華」があり、
素材や造型、作り手の努力が素晴らしい物が多い。
19歳の頃、アルバイトしていた古着屋さんでは、
その当時のシアーズのカタログ等も売られており、
たまにコッソリ自宅まで持ち帰って(もう時効)眺めていたりした。
1955年のシアーズなどは、紳士服ページの至る所が「ピンク」であり、
それは家具やカーテン、タイルや絨毯にまで及んでいた。
こういったデパートの通販カタログは当時の流行を垣間見る事が出来て楽しい。
自分で古着屋を始めてからは、売り物の服や雑貨以外にも
多くの「通販カタログ」を仕入れた。
それは単純に「個人的な読み物兼図鑑」であり、
今まで手に入れたものは1冊も手放していない
本邦初公開、私のカタログコレクション。
dry130104take_0.JPG
一番下の段は1960年代〜70年代。
もうカラーページやカラー写真を多く使っている。
紙質も良くなっている。
が、内容的には画一的になってしまう。
下から2段目がゴールデンエイジと呼ばれる1950年代。
背表紙がボロボロの物が多い(汗)
これは…購入当時は綺麗だったのだが、
私が「穴が空くほど読んだ」ので悪くなってしまった(涙)
一番数も充実しており、このカタログ1冊でオ◯ニーできるほど(笑)
(新年早々、下品でスミマセン:汗)
そして上から2段目が1940年代。
やはり前半が戦時中ということもあり、紙質が悪い。
そしてほとんどが白黒ページ。
ただ、1950年代を「予感させるデザイン」が多い。
そしてポイントは最上段のカタログ達。
復刻版の1902年シアーズもあるが、
殆ど1920〜30年代のカタログ。
この年代のカタログはかなり入手困難。
戦争が間に入るので物があまり残っておらず、
しかももう100年近く前の物なので劣化も激しい。
そして…
この年代のカタログが、今は私にとって一番面白いのだ。
まだ「大量生産大量消費」を迎える前の時代なので、
生産者側が色々な「仕掛け」を打ってきており、
内容が多彩なのだ。
これが後の1950年代に大きく開花し、
1960年代に画一化してゆく。
1902年から1970年代まで順番にカタログを読んでいく事によって、
アメリカ消費文化の広大な歴史を垣間見る事になるのだ。
そこで本日御紹介するのは…
1924年のNational cloak & Suitというカタログに記載されていたハンチングキャップ。
dry130104take_1.jpg
ピンク色の線で囲った、当時急に出てきた「新型ハンチングキャップ」
今のハンチングキャップからはかなり遠いデザイン。
今のハンチングキャップの形はもっと小振りで立体的。
その原型は1940年代後半に出現しており、
1950年代の大量消費の時代に多く流通し、
1960年代のアイビーの流行で確立されていく。
ところがこの1920年代の形は、平面的且つ大きい。
というよりも「顔(や頭)が小さく見える」様に大振りに作られているのだ。
なので再現。
dry130104take_2.jpgdry130104take_3.jpg
カタログの絵と同様、明らかに被り手の頭よりも大きく横に張り出している。
この形に依って頭が小さく見えるのだ。
1920年代調のデザインなので、敢えて古臭いツイード生地を採用。
これでオーバーオールとかだと、もうほとんど「当時の人」みたいな感じ。
真上から見た図。
dry130104take_4.jpg
ほぼ真円を描く天のパターン。
今のデザインはもっと縦長になり、シャープな印象になる。
が、この頃のデザインはより野暮ったく見える。
それが1920年代調のアイテムと良くマッチするのだ。
裏側。
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申し訳程度に付いたツバのお蔭で、
形が自在に変更できる。
裏地には敢えてキュプラを使用、
高級感とともに「紳士服らしさ」を演出。
周りには…
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サッカータックと呼ばれる伸縮性のある素材を採用。
この素材、実は1920年代頃にはすでにイギリスで作られていたパーツ。
当時はほとんどRAF(ロイヤルエアフォース)が使用していた。
このページは当時としてはかなり珍しい、カラーページ。
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1928年のCharls William Storeというデパートのカタログ
右下のチェックのA-1っぽいジャケットを着た男性が、
やはり似たデザインのハンチングキャップを被っていた。
こういった「飛び石」的な歴史が見られるのが楽しい。
1920年代は、今私が一番ハマっている時代。
さて、こんな感じで今年もモノツクリに励んでいきたいと思います(笑)
新年1発目は、やはり「変態的コレクター目線」でのブログになってしまった(汗)。
dry130104take_9.jpg
この写真にも例のキャップが!(しつこい)
ではまた!

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