1ドル紙幣。第70話。

9月最初の金曜。
都内はもうすっかり秋。
通勤途中では、赤く色付いたモミジを発見。
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朝晩の気温もかなり下がり始めてきていて、
バイクも乗り易くなってきた。
今年はバイクシーズンが長そう!
さて、では早速先週の続きから。
先週は、
東インド会社をイギリス政府からロスチャイルド家が引き継ぎ、
ワーテルローの戦いで莫大な資産を作った、
という話を書いた。
そして最後にこの写真で「続く」とした。


その写真とは、これ。
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このブログでも過去に何度か出てきたマーク、
アメリカの秘密結社「スカル&ボーンズ」のマーク。
改めてこの団体の説明を書いておこう。
設立は1832年。
名門イエール大学内のクラブ(友愛団体)のひとつとして発足。
創設者はアルフォンゾ・タフトとウィリアム・ラッセル。
二人とも大学を卒業後は政界や財界にてデビュー。
タフトは司法長官や陸軍長官を務めた。
息子は第27代アメリカ大統領のウィリアム・タフト。
ラッセルはロスチャイルド家の貿易会社を分けてもらったラッセル社の一族。
その資金を元にマサチューセッツ銀行を設立。
のちのボストン・ファースト・ナショナル銀行。
ラッセルはこの団体入会中にロスチャイルド家を頼ってドイツに留学、
ドイツで秘密結社の儀式や考え方、作法等を学んできたらしい。
1856年には、このラッセル社からの信託基金によって、
スカル&ボーンズは法人格となる。
イエール大学内のクラブながら法人格を持つ秘密結社。
そして特徴的な事は、
WASPでないと入会出来なかった。
WASPとはWhite Anglo-Saxon Protestantの頭文字。
つまり、
白人でアングロサクソン(英語圏諸国)でプロテスタント(非カソリック)で無ければ
メンバーに入る事が出来なかった。
19世紀中頃のアメリカ東部での話なので、
必然的にメンバーは早くからアメリカに移住してきた
「先進的な考え方を持ち、尚かつ教養の高い支配階級」
が占める事になる。
タフト家を先頭に、
ホイットニー家、ロード家、ワッズワース家、
アレン家、アダムス家、ギルマン家等の
子息達が密かに入会していった。
そしてその後に富を蓄えた、
ロックフェラー家、ブッシュ家等も仲間入りするようになる。
このクラブのメンバーはアメリカの後々の教育界に、
大きな影響力を持つ様になっていった。
イエール大学の学長、
コーネル大学の初代学長、
ロックフェラー大学設立、
シカゴ大学、カリフォルニア大学…
教育委員会も設立し、
アメリカの学問を方向付けていった。
20世紀に入ってからのメンバーであるヘンリー・スティムソンは、
ルーズベルトやフーバー、トルーマン等、
第二次世界大戦前後の大統領側近を務めた陸軍長官
彼は陸軍内部にもスカル&ボーンズを立ち上げ
大戦前から大戦後に掛けての重要な戦略を構築、
対日本戦や対ドイツ戦での政策立案も行なっていった。
さて。
その時代に有名なフライトジャケットが生まれ、
長年愛され続けてきた。
私物であるヴィンテージがこれ。
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M-422A ジャケット。
その後も様々な品番になりつつ、
G-1としてほとんど形を変えずに60年以上存在し続けた。
フライトジャケットとしてかなり特殊で、
普遍的なデザイン。
分厚いゴートレザー鮮やかなキュプラサテン裏地
ムートン襟に特殊編みを施した袖と裾のリブ。
アメリカでは「ボマー(BOMBER:爆弾)ジャケット」といえば、
この形を指す事が多いほど、有名なデザイン。
ドライボーンズでは久しぶりに真面目にフライトジャケットを製作!
レザージャケット タイプM-422A!
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G-1よりも、初期にあたるM-422Aの方が断然スタイリッシュ。
身幅が狭く、着丈が若干長いので着易いのだ。
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襟ボアはムートンを使用。
この金茶は、ドライボーンズのオリジナルカラーとして染めてもらった。
フロントジッパーはウォルデスのアールデコデザイン
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後ろのバイスイング部分にはエラスティックテープが図の様に仕込まれている
古着の場合は延びきってしまっているものが多いが、
新品なのでゴムがしっかり伸縮、可動域を補佐する。
裾は特殊な二段編み、袖口も二段編み
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大半の人が気付かないと思うので、先に種明かし。
実はフラップとポケットにわざと6mmほどの誤差を付けた。
これはヴィンテージが持つ特有の「癖」で、
レザーが厚過ぎてフラップが歪む現象を敢えてアピールしている。
このカーヴが「ヴィンテージ特有の古臭さ」を産むのだ。
インナーには鮮やかな深紅のキュプラ
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襟裏には神秘の文字であるKEY LISTで暗号を。
右のパッチで照らし合わせても…
実は答えが合わない。その理由は御推測くださいまし。
(シンナーで簡単に落ちちゃうんだけど:汗)
もう8月から少しずつ売れている模様。
本社ストックも減ってきたので、
狙っていた人は早めに対応を!
ヘンリー・スティムソン陸軍長官率いる、
軍内スカル&ボーンズメンバーはその後、
戦時事務局(OSS)を立ち上げる。
これがその後の中央情報局、つまりCIAになっていくのだ。
(CIAについては以前に書いているのでここでは割愛)
またスカル&ボーンズは教育機関や軍関係以外にも、
政界、財団、銀行、石油等のエネルギー業界にも広く浸透。
そしてついに1954年、
ヨーロッパとアメリカのスーパーエリート集団は
ひとつの共同体を作り上げる事に成功する。
それがこの団体なのだ。
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この続きはまた来週!!!
(ホントにそろそろ恐いので、ここら辺の話はサラッとしか書きません:汗)

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