1ドル紙幣。第59話。

6月第2週目の金曜日、酒丸です。
なんと今日の金曜日は!
「13日の金曜日」!
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13日の金曜日が不吉、
というのはこの映画から広まったが…
実はこの日が13日の金曜日だったという噂。
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イエス・キリストが磔にされた日。
私もスッカリ信じていたのだが…
最近はけっこう研究が進んでおり。
どうやら「7日の火曜日だったらしい」とか、
「13日の木曜日かも」とか、
多くの新説が出てきている様だ。
ジェイソンの立場は…?(汗)
さて、その話はまた後で戻るとして…
今日はこのシリーズの最後の話。
このシリーズとは…
そう、全世界の様々な「秘密結社」の話
今日は中国の秘密結社、青幇(ちんぱん)について。


青幇について書く場合、
それよりももっと古い話から書いていかないと話が繋がらないので…
今日は清の時代から遡ってみたい。
今の中国とモンゴルの場所を、
17世紀から20世紀初頭まで治めていた国家が清(しん)。
満州族の愛新覚羅氏が建てた王朝
首都を北京に置き、
新疆やチベットまでを勢力下に置いた巨大な国家だった。
ところが…
様々な民族や宗教を統治下に置いていた事から、
18世紀には紛争が絶えず起こる様になっていた。
そして更に…
産業革命で力を得た欧米列強が、
広大な土地を虎視眈々と狙っていた。
一番貪欲だったのがイギリス。
イギリス東インド会社を通じて貿易を行なっていたものの、
イギリスの対中貿易は仕入れが増え過ぎて赤字貿易になっていた。
そこでイギリスは、
当時植民地化していたインドでアヘンを作り、
それを清に輸出して赤字を減らそうとした。
ここで重要な事は…
「東インド会社」と「植民地であるインド」は、
全く「別物」という事。
東インド会社とはその名の通り会社名。
ところが、19世紀には貿易という職務の他に、
関わりのある地域の紛争の調停や、
税の徴収まで行なう様になっていた。
つまり会社というよりも「国家」に近い
また「東インド」という名前はついているものの、
別にインドだけに関わらず、
欧米以外の全アジア地域を統括していた。
つまりイギリスは東インド会社を通じて、
3国間の密貿易で赤字を解消しようとしたのだ。
アヘン、つまり麻薬をそんなに大量に輸出されては困る清は、
ついにイギリスと戦争になる。
これがアヘン戦争だ。
が、それまでに大量のアヘンを入れられた清の国民は、
人間として怠惰になってしまっており、
結果として戦争に破れ、
改めて不平等な条約を結ばされる。
(結果としてこれがイギリス領香港の誕生となる)
また、この条約を見た他の欧米列強も、
広大な土地と作物、
そして商売を狙って押し掛けて来る様になった。
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イギリス、ドイツ、フランス、
ロシア、そして日本も。
末期には日清戦争でも破れ、
その国力から「眠れる獅子」と呼ばれた大国も、
1912年に終焉を迎えたのだった。
さて、ここで一旦コマーシャル。
今年は入梅がいつもより早く、
ムシムシした日が続いている。
そこで今日は快適なカットソーを御紹介。
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ツートーンのプルオーバーシャツ!
身頃はコットン天竺のボーダーで、夏らしい装い。
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襟にもコットン天竺を使用、
ダブルループが付く釦の開閉で温度調節。
そして特筆すべきはこの部分!
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見返し部分にもコットン天竺を使用
これはカットソーでは手間がかかるので、
あまり使わない手法(ポロシャツっぽい作りが一般的)。
シャツの工程で行なう手法で、
オープンカラーにした際に綺麗に見えるのだ。
ちなみに…
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これが以前私が持っていた1950年代のビンテージ。
薄手のカットソーは古い物が残りにくい。
私も写真だけ撮っておいてのだが、
結局着潰してしまった。
これを機会に、1950年代調リゾートウエアをいかが?
実は…
友人で著名なフィフティーズフリークの皆さんには、
かなり好評です!
さて。
清という国が終焉を迎え、中華民国となった。
ところが…
孫文や袁世凱、
中国国民党などの様々な代表者の思惑が入り乱れ、
国として統一した状況にはならなかった
当然、不平等条約は残ったまま)。
そういった場合、一番悲劇なのは国民である。
また、欧米列強の影響で様々な物資も輸入され、
商工業も大きく発展してきた。
特に上海には各国の租界(外国人居住地)も出来て
一大歓楽街へと発展していった。
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1920年代の上海。
まるで「銀座」である。
こう発展してくると、やはり犯罪も増えて来る。
それらを自警しつつ、
自らの仕事に繋げていった秘密結社が「幇」と呼ばれる組織だった。
元々は漁師や建築などの職業的ギルドから発展していったらしい。
それはフリーメイソンとも重なる部分。
やがて共産化していく国家とも敵対し、
アヘンの中継ぎから賭博、売春まで幅広く手を広げていった。
国家が結社を認めなかったが為に地下に潜り、
非合法活動も含めて動いていった。
大半は皆、表の職業を持っており、
1920年代当時に数十万〜数百万の組織員がいたと言われている。
1920年代。
黄金栄、杜月笙、張嘯林の3人の頭目がいた青幇は最大勢力。
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上海はおろか、
中国全土、更には各国の中華街まで勢力を広げていった。
一説には当時の蒋介石も青幇のメンバーであり、
上海クーデターを起こして多くの共産党員を処刑した。
第二次世界大戦後、
日本の満州支配終了後に中華民国は共産党一色となり、
改めて中華人民共和国が建国された。
それを嫌って青幇メンバーは香港や台湾に逃げたが、
中国共産党によって壊滅させられたらしい。
が、現在でも中華系エリアの暗黒街では、
青幇の教えが脈々と続いており…
秘密結社とはそういうものなのかもしれない。
さて。
冒頭でも書いた「13日の金曜日は不吉」説は…
キリストの磔以外に、これも有名。
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テンプル騎士団の総長である、
ジャック・ド・モレーが処刑された日。
この絵、先ほどの3人の頭目にも似ている。
この事については、
以前のブログにも書いたので読んでみてほしい。
ところで。
アルファベットの13番目は…M
イギリス発祥の、石工ギルドの秘密結社と頭文字が一緒。
では13日の金曜日を楽しみましょ〜!
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