最高峰のレタードセーター(自画自賛)。

金曜日になりました。酒丸です。
一気に涼しくなりましたね!
もう朝晩は寒い位なので、ウチは羽毛布団を出しました。
着々と進む「冬への準備」。
さて、本日はそんな日にうってつけの、
スペシャルな新作を御紹介。
このところ数年間連続して作っている、
シェットランドウールを使っての1920〜30年代調セーター
今年もやっと出来上がってきました。
今年はVネックで、よりプレッピーに。
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ブラック地のセーターに赤いレターという配色と、
マスタード地のセーターにネイビーのレターという配色の、2色展開。
糸は毎年恒例の、あまり脱脂されていない、重量感のあるシェットランドウール
こんなに目が詰まっており、ウール素材の何とも言えない暖かな香りがする。
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すでにこの編地だけでも驚嘆レベルなのだが、
今年はちょっと意味深にデコラティヴ
まずはフロントに付くレター。
アップ。
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ちょっと光っちゃって見え辛いが(汗)…
一番下に1mm厚のクリーム色がかったフェルトを裁断し、
その上にやはり1mm厚のライトラベンダーのフェルトを挟み込み、
その上にサガラ刺繍(起毛部分)を施し、
更にそのサガラ刺繍の周りを、同色のチェーンステッチで縁取った。
1920年代頃の作り方を再現
恐るべき手間と工賃(汗)。
そしてバックにも、ちょっとしたレターを付けた。
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三角形が二つ重なった様な、「六芒星」という形の中に、
かなりリアルで古臭い図案のスカル
この意味がマニアックで…
六芒星とは、イギリスからアメリカを建国しに移住してきた、
1600年代から使われてきた秘密結社の暗号でもある。
そしてその中のスカルは…ご存知KKKのマーク。
白人至上主義を掲げた1920年代のクー・クラックス・クランが儀式で使用したマーク。
こんな感じのレター。
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生成り色の、1mm厚のフェルトにフロッキープリント。
しかもユーズド感を出す為に結構乱雑な版下を製作、ラフな表情が出せた。
更に右上腕部にもちょっとしたレターを。
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菱形に型抜きしたフェルトの上に、
赤い「13」の文字をやはりフェルトで本縫いで取り付け。
これはまだレターの技術が確立されていない20〜30年代の雰囲気を出してみた。
手作り感があって、個人的に収集しているシリーズ。
この3種類のレター(2色展開)は、バラ売りもしています。
詳しくは店頭にて。
さて、この3つのレター、共通項があるのは解るだろうか?
基本的には1920〜30年代の作り方を踏襲しつつ、
アイビーやプレッピー、トラッドの原点伴った事象を暗に表現している、
六芒星はフリーメイソンスカルはKKK 、そして13はアメリカ建国時の州の数
そう、イギリスから船で新大陸(アメリカ)に辿り着いたプロテスタント達は、
フリーメイソンやKKKとも複雑に絡み合いながら13州の独立を果たしたのだ。
第1次世界大戦が終わり、疲弊した国を建て直す為には、
まず国民が共通の「愛国主義」を掲げる事で、意識を高揚させたのだ。
それが1920年代の工業力強化に繋がり、農場や工場務め以外の職種を産む事になった。
保険外交員や労働組合等、横の繋がりも必要だが一匹狼で仕事をしていく人達。
彼らは戦後、居場所がなくなってしまったので、横の繋がりで自我の確立をしていった。
それが様々な秘密結社や組合を産み、横の繋がりで町や政治を動かす様になっていったのだ。
その典型は…実は「学閥」だった。
特にエリート8大学出身者は同級生や先輩後輩と繋がりを持ち、
様々な新しい仕事を産み出していったのだ。
月賦払い、先物取り引き、土地ころがし、株式相場…
こういった農業や工業とは違う職業が、1920年代に確立していったのだ。
この時代の、そういった事を理解してくると非常に面白い。
100年近く前の事が、すべて「今の時代」に繋がってくるのだ。
ロムニー氏とオバマ氏の舌戦も、根源はここにあるのだ。
だからアメリカンヴィンテージは奥が深い。
最後に、ウチのニット工場さんのマシンをちょい見せ。
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ドイツ製の古い高性能編み機、その名も「スリースター」!
このデザイン、そのままT-Sにつかえるほどカッコいい!
ではまた!
ドライボーンズフェイスブックページあります。

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