1ドル紙幣。第22話。

立秋が過ぎて2日目の金曜になりました。酒丸です。
立秋が過ぎた、というのに…暑いですね(汗)
「果物は腐る前が一番美味い」といいますが、
これは「涼しくなる前が一番暑い」という事と同じ。
これだけ暑いと男性皆さんの悩みは
「ヒゲが剃りにくい」って事ないですか?
汗をかいてしまうので、電気シェーバーだとちゃんと剃れない。
なので私は先日、久しぶりに「本格的に」ひげを剃りました。
ジャーン。
dry130809take_1.jpg
そう、床屋さんにあるヤツ。
下の階に熱湯を入れ、中央の階には石鹸。
熱湯で石鹸をシャコシャコして、アゴや鼻下、頬へ。
充分に蒸してから、カミソリでジョリッと。
堪らなく快感。
あ、そんな話はどうでも良いですね(汗)
ではいつもの続き、1ドル紙幣の謎について。
先週は「フリーメイソンの起源について」を書くと言ったので、
その起源を酒丸なりに考えてみました。


まず大切な事は、名前を正しく認識する事
フリーメイソンとは…
” FREE MASON “と書く。
直訳すれば「自由な石工」という意味。
が、実はこの直訳が間違っていると思うのだ。
” FREE “には「自由」という意味もあるが…
実はもっと身近な使い方がある。
それは「免除(される)」という意味だ。
例えば” FREE PASS “という言葉がある。
これは「無料パス(チケット)」とか、
「支払いを免除されて通過する」というような意味だ。
つまり、フリーメイソンとは…
「税金や通行手数料を免除された石工」という意味なのだ。
何故そんな名前なのか?というと…
石工は、中世では町を作る際に非常に重要な職業だった。
石工がいなければ建物が建てられず、
白の城壁1つ作れなかった。
が、当時の広いヨーロッパには石工の人数が限られていた。
今でもヨーロッパは小さな国が多いが…
昔は王制だったので、
もっと分裂や統合が繰り返されていた。
その度に通行手数料や税金が変わる。
そうなると移動すら大変。
が、戦乱で壊された町は早く復興したい。
もちろん、王様も早く自分の城を築いて安心したい。
なので、「様々な支払いや手間を免除」して
各地に散らばっている石工達を集めたのだ。
dry130809take_2.jpg
例えばこんな神殿を建築する際…
数人の石工では到底不可能。
なのでヨーロッパ全土から優秀な職人を集める必要性があったのだ。
ところが…
広い文化圏から集まって来る石工達は、
言語がまちまちだった。
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語…
ヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語等々。
通訳が出来ない!!
宗教もまちまちだった。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教はもちろん、
ヒンドゥー教、ゾロアスター教、仏教等々。
宗教観の違いからトラブルも起こり易い。
なので…
言語に関しては
専門の言葉や文字ではなく、記号で表現する様になった。
宗教に関しては
何か1つの宗教ではなく、全てを受け入れてお互いの宗教を押し付けない様にした。
dry130809take_3.jpg
この絵を見れば判る様に…
中央の「G」は“GOD”を意味しているが、
それはキリストや仏陀ではなく、
皆が信じている神様、という意味。
そして更には“GEOMETRY”という意味も持たせている。
ジオメトリー、つまり「幾何学」。
石を組み上げて建築する際、重要な科学的要素、という事だ。
なのでこの絵の周りには、
石工が使うコテやピッケル等の道具に混じって
「ピタゴラスの定理」も含まれている。
この絵は”THE MASONIC CHART “と呼ばれる表。
なるほど、「ドコの国」「何の宗教」等、全く偏っていないのだ。
これと似た様な事として、一例を紹介してみる。
つい先日、
フェイスブックでドライボーンズの表紙が変わった事に気付きました?
今回はこんな感じ、ヴォルステッドレーベルから。
dry130809take_4.jpg
色のトーンを押さえた、古臭い感じが良い。
ココでちょっと掲載品を紹介。
まずは左側にあるワークジャケット
dry130809take_5.jpg
こんな「ザラザラ感」のある、麻素材。
dry130809take_6.jpgdry130809take_7.jpgdry130809take_8.jpg
金物パーツ。
左は真鍮素材の尾錠。
本来ならばPL法で制限されている「針付き」なので、
今の日本で使うと良ろしくない。
が、ヴォルステッドレーベルではあくまで
「1919年〜1933年にドライボーンズが存在していたら…」
というSF的な解釈の上で製作なので、
当時に存在していたパーツを使う。
中央はフロント釦。
ワンスター&月桂樹で、ちょっと錆びが出ている様に見えるもの。
中央には2本の金属が丸まっているのがお分かりだろうか?
これは、当時の「薄手衣料」に使われていた2本針リベット
現在、絶滅危惧種
左はポケット補強の銅素材リベット
これも中央に2本の銅線が丸まっている。
当然、絶滅危惧種
そしてその隣にあるプルオーバーのシャツ
dry130809take_9.jpg
これは薄手のドレスシャツ用生地を、
敢えて粗野にワンウォッシュしてみた。
dry130809take_10.jpgdry130809take_11.jpg
ボタンは本物の高瀬貝、しかも付け糸はクロス掛け
並行に掛けるならばボタン付け用ミシンで出来るが、
敢えてクロスにする事で強靭に。
また、脇線エンド部分にはピースと呼ばれるパーツを。
プルオーバーなので縫い目から割けてしまう事を防ぐと同時に、
五角形の、アイロンワークを駆使した造型で職人の手仕事を見せてみた
この様に…
言葉は交わさずとも、ちょっとしたパーツの使い方や
素材の選び方によって「共通の価値観」を共有できる。
フリーメイソンの考え方にも通じる「温故知新の象徴学」。
中世にこういった理由で集められた石工達は、
免除された「通行における煩わしさ」から開放された。
結果としてそれは、聖地エルサレムへ行く際の通行手形にもなった。
これらの人達の一部は戦闘員として職務に就いた者もいた。
それが「テンプル騎士団」の始まりなのかもしれない。
dry130809take_12.jpg
祈りを捧げる修道僧の両脇を固める兵士。
仮面には” T ” という文字が彫られている。
いわゆる「テンプル騎士団」の頭文字。
ここにも、先ほどの” G ” に通じる象徴学の一端がある。
ドライボーンズのモノツクリの姿勢も、
金属パーツやボタンの掛け方での「価値観の共有」が出来る事が面白い。
そしてその後、彼らはこんな「お茶目な事」もしている。
dry130809take_13.jpg
本当のテンプル騎士団が見たら、怒られるぞ…(汗)
さて、続きは盆明けの16日金曜日。
その後の18日にはドライボーンズ福岡店の12周年振舞酒に参戦します!
美味しい酒を注文したので、九州エリアの方、一献!
ではまた来週!

Leave a Reply