3本線はスポーティの証。

 今日は土曜日ですが、こんにちは。酒丸です。
直営店舗はガラガラポンで盛り上がっている様で…
ブログアップもままならない模様。
なので勝手に私がアップしようと思います。
そして本日は…
アイビー調アイテムにおける「3本線の謎」について考察。
誰も気付いていないかもしれないし、
みんな知っている事なのかもしれないが…
一つの研究題材として、歴史を追ってみた。
今から紹介する3つのアイテムは、
どれもアメリカの古い物からデザインソースをいただいた。
その共通項は「3本ライン」。
それらを紹介しつつ、一つの推測を書き出してみる。
まずはストライプニットキャップ
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別名ウオッチキャップともいうこの手のニットキャップ。
本来は軍で使用されていた帽子。
寒い地域での塹壕の中から、敵を見つけ出してシュートする為に作られた。
第一次世界大戦頃には存在していたと云われている。
そんな経歴を持つこういったニットキャップに、
「装飾性」があるラインや図柄が入って来たのは1920年代
スキーやトレッキング等、冬の「スポーツ」の小道具として進化した。
まずココで重要な事は「1920年代のスポーツ」という部分。
次はソックス。
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いわゆる「アイビーソックス」と呼ばれるもの。
これは1920年代にアイビーリーガー達が自分の大学を誇りとして、
スクールカラーのラインが入ったソックスを履いていた。
今の日本だとコーディネイトで色を選びたいので、
全5色展開としてみた。
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こんな感じで3本、ラインを入れてみた。
しかも「畦編み」にする事で足首回りに適度なフィット感が得られ、
ずるずるとだらしなく見える事がない。
そして配色に関して当時の文献や資料を見てみると…
中央のラインのみ白、というバージョンが多い。
なのでそれに倣って作ってみた。
但し…
当時の物は大半がソリッドカラーであり、
無難な白やアイボリーが圧倒的に多い。
なのでドライボーンズとしては…
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実に数種類の太さや色の糸を使って「杢調」にしてみた。
こうする事でアイビーの代表であるローファーやサドルオックスフォード等の革靴にも合うし、
スニーカーにも楽々コーディネイト出来る。
当然、ワークブーツやエンジニアブーツにも合わせ易く
結果として「万能タイプ」のソックスとなった。
このソックスの項でのキーワードは「アイビーリーガーのスクールカラー」
あ、ついでですが…
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こんな感じにイレギュラーに並んだアーガイルのソックスも発売中。
もうブラックは完売しました。
他の色も後僅か。
さて、最後に紹介する3本ラインは…
ジップアップジャケット
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チャコール地にイエロー、オフホワイト、レッドの3本ライン。
もう1色は
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同じくチャコール地にミントブルー、オフホワイト、カーキの3本ライン。
ソックスと同様、中央のラインに白を配置。
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ちょっとしたアピールをしておくと…
ドライボーンズオリジナルのジッパースライダー!
1950年代のコンマーを意識して製作。
意外とこういったパーツは雰囲気作りに重要。
こういったリブ付きジャケットは、
1950年代に東海岸を発祥として流行、
瞬く間に全米で流行した。
基本的なネーミングは「スポーツジャケット」
大手通販デパートのシアーズやワード等でも様々な素材や柄があり、
リーバイスもリブにラインが入った「スポーツジャケット」を出していた。
このジャケットでのキーワードは「東海岸のスポーツジャケット」
さて、これで3つのアイテムを紹介出来た。
そしてそれぞれにキーワードがある。
ニットキャップは「1920年代のスポーツ」、
ソックスは「アイビーリーガーのスクールカラー」、
ジャケットは「東海岸のスポーツジャケット」。
昨日のブログにも書いた様に、私は最近「1920年代」をお勉強中。
この1920年代は1950年代とかなり類似している。
それは何故か?
まず…
1920年代とは産業革命後、様々な事柄が機械化された。
そして第一次世界大戦が終わり、世の中の人々があくせく働かなくても良い時代になった。
なので仕事よりも余暇を重要視し始める。
(機械化されるまでは生きる為に働き通しの生活だった)
なのでスポーツをしたり、スポーツ観戦をしにいったりするようになった時代。
そして東海岸に住んでいた中流階級の家庭は、我が子を良い大学に入れようと頑張った。
良い大学に入れば、それが誇りとなった。
そんな中でもアイビーリーガーは全米の憧れとなり、
そこの生徒達は挙って「アイビーファッション」に心血を注いだのだ。
1920年代はアイビーやスポーツ(観戦を含む)がトレンドになった時代なのだ。
その後、株価の大暴落が起こり1920年代は終わる。
世界では共産化や独裁政治の問題から新たな火種が起こり始め、
ついに1939年に第二次世界大戦が勃発。
1945年に終戦した時には、戦地になっていないアメリカの一人勝ち状態となった。
1920年代に青春を謳歌した世代が、より大きな夢を見て1950年代を迎える。
より工業が効率化していき、
ラジオからテレビへ、自動車から飛行機へと時代が変化していった。
1600年代に東海岸へ到達した最初のイギリス系アメリカ人が、
1950年代には西海岸はおろか、太平洋やアジアにまで覇権を伸ばしたのだ。
東海岸のエリート文化であるアイビーを西海岸のスポーツウエアとし、
1960年代には日本にも輸出を果たしていった。
3本ラインで有名になったアディダスは1960年代のドイツで大きく成長した。
日本とドイツは共に第二次世界大戦の敗戦国。
きっとなにかの共通項が存在している筈。
こういった歴史が、ファッションアイテムを見ているだけで垣間見えてくる。
だからこそヴィンテージの追求とモノツクリでの反映が、面白い。
又少しづつ、勉強の途中経過を報告する様にします。
さて、冒頭にも書きましたが…
ドライボーンズ直営4店舗では現在、ガラガラポンという福引大会を開催中。
是非是非覗いてみてください。
「懐古趣味紳士洋品店」として、
1920年代のアメリカから、
1970年代の日本の商店街の雰囲気まで幅広く押さえております。
こんな風に覗いてみてもいいですよん。
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きっとアナタにストライクな服がある筈!

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