金属物について考察。

2月初日が金曜日となりました。酒丸です。
もう日曜日には節分、そしてその次の日は立春。
だんだん春の足音が近付いてきました。
都内では明日の土曜日、かなり暖かくなるらしいですね。
そんな事とは全く無関係な、本日のブログ内容です(笑)
今日は当方が扱っている「金属製品」について。
古い物を叩き台に「モノツクリ」をしていると、
金属パーツに色々と障害が出てくる。
なぜならば…
金属とは時代を経る毎に進化し続けており、
例えば最近だとチタンやタングステン、レアアース等が話題になる事が多い。
そういった特殊金属を加工した方が「現代の文明」にマッチするからである。
ところが、ドライボーンズの場合は…
1950年代がどうとか、
最近は1920年代にハマっていてとか、
「古い物を追求していく姿勢」が、
金属パーツ業界と相反しているのだ。
そんな中、色々と苦労してモノツクリに励んでおり。
今日はそんなシリーズをちょっと紹介。
まずは先日のブログでも紹介したコレ。
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スロットルスクリュードライバーキーホルダー
先週のブログで公開したところ、
このところ毎日の様に売れていて嬉しい。
(なんとアメリカからも引き合いがあった!)
実はこの商品には個人的な思い入れが多い品…。
その昔、
まだ私が一人で会社を立ち上げて,
古着や雑貨の卸売りなどをやっていた頃(20歳頃かな?)、
たまたま知り合いの業者から、このドライバーキーホルダーのデッドストックを
大量に仕入れた事があった。
1960年代のシアーズで売れられていた物らしく、
表には四ツ葉のクローバー、
裏には労働者が描かれていた。
確か1000個くらいはあったと思う。
それを色々な知り合いの店に卸したり、
委託で置いてもらったりしていた。
1〜2年で完売したのだが…
実は一番数を売ってくれたのが、
あの有名な「クリームソーダ(ピンクドラゴン)」だった。
当時は店頭に伴さんという大番頭が立っており、
非常に可愛がってくれた。
私が持ち込む変な雑貨をすべて現金で買い取ってくれて、
正に「困った時の伴さん頼み」だった。
あの頃のキャッシュが、今のドライボーンズの元手になっているのだ。
あの店の関係者には、未だに全く頭が上がらない。
心の底から「本当にお世話になった店」なのだ。
ちょっと話がズレた。
洋服屋として、一番厄介な物が、正にこういった「金属物」なのだ。
まったく仕入れるルートが解らない。
バイク関係の知り合いを当たってもお門違いだと言われ、
ミニマムや金型代、耐久度で断られてしまう。
なのでこの商品が作れる事になった時は、本当に嬉しかった。
しかも!
当時の物と全く同じ「鉄にステンレスメッキ加工」をした物なのだ。
現在流通しているステンレスの大半は、
電磁波調理器具等に対応する「非磁体」。
だから磁石には付かない。
ところが、昔の物はほとんどが鉄だから、磁石に反応する
同じ素材だという証拠写真。
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磁石に反応する、という事は…
バイク修理等で緊急な場合に使い易いのだ。
キャブの奥の方に落っことしてしまっても、
磁体ドライバーの先にくっつくから安心
そして何より「古臭いもの」が好きな人達が大好きな…
経年変化(つまり錆)」するのだ!
私が昔、商っていたそのドライバーキーホルダーも、
ラスト数十個は錆が出てしまって売り物にならなかった
(結果的にそういう感じが好きな人が全部買ってくれたけど)。
このドライバーキーホルダーは、
その名の通りもちろんキーホルダーとして使えるし、
モーターサイクルジャケットのジッパー引手に付けたりしてもカッコいい。
細かい商品だけど、オススメ!
金属にはもっと色々な種類があって…
こんな素材で作られた古い物もある。
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オールド物好きには堪らないアイテムの1つ、
1950年代のスカルリング。
裏側。
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うーん、これだけアップにしても写らなかった(汗)
正真正銘の、メキシコ製スカルリング。
しかも、素材が「洋白」。
洋白とは…
銅、亜鉛、ニッケルからなる合金の一種。
日本だと…500円玉の素材として有名。
1950年代当時、安く使えて加工も簡単だった事から、
こういったオモチャの様なリングも作られていた。
ところが、
この洋白を使って我々の様な業界の人間がリングを作ろうとしたら…
モノスゴイ数を作らねばならず、
しかも耐久性の部分で普通は断られてしまう。
本来は500円玉の様にピカピカした素材なのだが、
経年劣化で写真の様に「真黒」になってしまうのだ。
そこでデザインだけいただいて、他の金属を組み合わせて作ってみた。
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まずはブラスリング
リングの土台を「真鍮」で造形して、
正面のプレートと脇の小さいスカルをシルバーに。
けっこう雰囲気が出る。
ブラス物が好きな方にはオススメ。
続いて…
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カパーリング
リング本体と正面のスカルに「カパー(銅)」を採用、
他のパーツに真鍮を使ってみた。
滅多に無い「赤い金属のリング」、
コレは存在感がある。
そして最後は…
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王道のシルバー素材
プレートと脇の小さな髑髏にのみ真鍮を使用。
高級なメキシカンスカルリング、といった感じ。
洋服屋として…
コットンや麻、ウールやレーヨン等の素材は毎日触るので理解しているのだが…
古い物を追求していくと「金属物の壁」にブチ当たる。
今年は金属パーツを色々なところに使った「モノツクリ」もしていく予定。
もうそろそろ1920年代調のワークシャツも出来上がってくる。
なんと当時は使用されていたのは金属ボタンで、
「アンブレイカブルボタン(Unbreakable button)」という名前だった。
もうしばらくお待ちを。
続々と春物新作も入荷して来ているので、店からの情報をお楽しみに!
昔のスクーターは、鉄を始めとする金属がたっぷりと使われていた。
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1920年代にアメリカで作られていた「ネラカー」というスクーター。
日本に現存する数は少ないが、
初めて走る本物を見た時の重量感は未だに忘れられない。
最先端金属よりも、経年変化する金属が好き。
マニアックな世界。
お知らせです。
2/1本日から、店頭では「バレンタインデースペシャル」的な事を行なっているらしい。
どうやら先ほど紹介したリングもその括りに入っているらしいので、
是非店に足を運んでみて下さいまし(他にも色んなアイテムが該当するらしい)!
ではまた!

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