「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。」酒丸

立秋から一晩明けて、こんにちは。
8月から全く新しい連載ブログを、と考えていた酒丸です。
が、余りに考えすぎてしまって、
若干方向性を見失ってしまいました(汗)
なので今回はとりあえず「コレは書かなきゃ!」と考えていたことだけを綴ろうと思っており。
まず1つ目。
ドライボーンズはこの9月で、店を構えてから27年目に突入します。
その間、当方は古着屋を経てメーカーとなり、
ブランドを育てて多くの取引先さんにも恵まれ、
都内の代官山店を始め、名古屋店や大阪店、福岡店と直営店を増やしてきました。
その後はネットショップを充実させていくことにも力を注ぎ、
やっとやっとの27年目。
これもひとえに普段から愛用してくれている多くのお客様のおかげであり、
賜物であると思っております。
そんな我らドライボーンズは、発足当初から「明確な理念」を持ってモノ作りをしています。
実は今まで、あまり社外の人達に話したことがない事に気付きました。
なのでこの場を借りてちゃんと書き記しておきたいと思います。
「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」
という理念。
これは論語の中にある
「温故知新(おんこちしん)=故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る)」
という言葉を、少し発展させた表現。
本来の温故知新とは…
歴史や思想、古典など昔の物事をよく研究し、そこから新しい知識や見解を得る、
という意味。
英語で簡単に書けば、
Learn from Old into New Field.
当方はメーカーとして、またブランドとして発展させて、
歴史あるモノから多くを学び、
それを尊敬、尊重しつつ「新たなモノ」を作り続けていこう。
と考えております。
そして更に、
その作ったモノを、次の世代の人達に繋げていきたい、と考えております。
なので、
「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」
英語で簡単に書けば、
Learn from Old,Craft New Things,Take Over to Next.
とでも記せましょうか。
そしてブランドとして、更には店としてのビジョンも明確に持っています。
それは、
「ドライボーンズを通して、一生続けられるスタイルを提供する」
という事。
これは私自身が体現できている事でもありますが、
私、十代の頃から全くファッションが変わっていません。
今年で51歳になりますが、物心ついた十代から服のセレクトが変わっていない。
先日も、15歳の頃に古着屋で買ったシャツを着たりしてました。
ファッションの中には「流行」というものがあって、
そのうちの一部は、時流に合わなくなってしまって「古臭く」なっちゃったりする場合もあります。
ところが、
我々が好きなファッションとは「元々古いモノを研究して作り出した服」
なので、もう古くなる事がない。
つまり「古いモノは新しい」のです。
こうなってくると、もうファッションという時代性を帯びた言葉ではなく、
「スタイル」という個人個人の生き方に通じてくるのです。
ドライボーンズを通して、一生続けられるスタイルを見つけてくれたら嬉しいです。
なんてちょっと格好つけて書いてみましたが、
実は紹介したいジャケットが入荷したのです。
そのジャケットについて、
「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」
「ドライボーンズを通して、一生続けられるスタイルを提供する」

という視点から説明させてください。


やっと入荷となったこのジャケット。
ギャバディーンジャケット”AZTEC”
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ヴィンテージジャケットの中でもレアと言われているこのジャケット。
「古きを訪ねて新しきを作る」という理念に沿って作られました。
まずは何を持って「古きを訪ねている」のか?について説明。
この写真のジャケットが元ネタ。
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私が持っている、1950年代のヴィンテージジャケット。
ヴィンテージの柄をアップ。
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そして今回の、ドライボーンズ製の柄のアップ。
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版ズレの再現まで、完璧。
そしてこのヴィンテージを手に入れた経緯には、
こんな人達が関わってきているのです。
まずはひとり目。
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ストレイキャッツのベース担当、リー・ロッカー。
このレコードジャケット内で、しっかりヴィンテージを着用。
そしてもうひとり。
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ザ・モッズの森山達也さん(写真はネット上から拝借、森山さんゴメンなさい:汗)。
こんな偉大なミュージシャンを二人も虜にしたジャケット。
ストレイキャッツは1980年代の写真、
森山さんの「雨の野音」の写真も、1980年代。
もう今から30年以上も前。
私はまだ十代の小僧。
そして私は1990年代に、このジャケットをアメリカで手に入れました。
正に「古きを訪ねた」のです。
その後、ヴィンテージマニアとしてこの柄のデザインの根っこを探るべく、
メキシコの古代遺跡にまで足を運びました。
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より深く「古きを訪ね」た結果、数千年前の古代遺跡にまで辿り着いたのです。
その詳しい話は、
次号のバンドワゴン内連載である「Illumination(イルミネーション)」で深く考察。
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次号の発売予定は9月中旬予定。お楽しみに。
このジャケットひとつ取っても、
「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」
という理念を貫きました。
古代アステカ人の想いを1950年代のアメリカ人テキスタイルデザイナーが繋いだように、
1950年代のギャバジンジャケットを研究した結果、
1980年代のミュージシャンに出会い、
彼らの想いを訪ねて具現化したジャケットが、21世紀のお客様に繋がっていく。
「ドライボーンズを通して、一生続けられるスタイルを提供する」という部分にも
繋がってくると思うのです。
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そんな想いが通じたのか、
The MODSの35周年兼森山達也さんの還暦祝いにも出席させていただきました。
ブラックも作ってみました。
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ピンクが苦手、という人にも、
よりハードに着こなしてみたいという人にも、オススメ。
立秋、つまり秋が始まる今週から、各店頭に並びます。
予約で完売しそうなサイズもあるとの噂なので、お早めに店頭にお越しくださいまし。
このジャケットについての話が、2つ目の話でした。
ではまた次回、お楽しみに。

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