古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その33

 三月も半ばになって、かなり暖かくなってきた。

酒丸です。

こんにちは。

 そんな麗らかな今日は、「春のアウターと神事」について書いてみようと思う。

考え方に相違がある人もいると思うけれど、

「ひとつの意見」として知っておいてもらえれば。

 今年の春は、このコートがとても好感触!

デニム素材の、ワークコート

このコート、私も購入して愛用中。

ちょっとした作業の際に「パッと」羽織れるので、

オールインワンのように手間がいらない。

本来なら全身を覆いたい作業(バイクパーツの研磨で粉が沢山飛び散ったり)でも、

これさえ羽織れば大抵OK。

作業が終われば叩いて終わりだし、

結構汚れたらガンガン水洗いしてしまえば良い。

ジーンズと全く同じ使い方。

しかも比較的ロング丈なので、

ちょっとした旅行や出張でもオーバーアウターとして着られる。

先日の福岡出張では、このコート+ベスト&シャツで事足りてしまった。

万能。

(絶賛販売中ですが、かなり数が減ってきましたのでお早目に)

 これの元ネタは、ヨーロッパ(特にフランス)の戦前のワークコート。

アメリカのワークコートと比べると、かなり造形が違う。

戦前の作りということもあるが、

いちいち縫製やパーツが丁寧。

アメリカの様に「大量生産」っぽくない。

ポケットの造形であったり、

胸ポケットの二重具合とかボタン間とか…

本当にちょっとしたことなんだけど、

シックで小綺麗。

そしてこれらのコートの最大の特徴は、素材。

実はこういったユーロワークコートの大半は、

「素材が麻」なのだ。

この写真だと、麻っぽさがわかる(かなぁ:汗)

胸のあたりが若干透けて見えてる。

麻は素材として糸が均一ではないから、

どうしても織り上げたのちにムラができる。

それが吸水性や通風性となって、

年間の作業着などに数多く用いられたのだ。

 ところが、今の日本では…

麻という素材は「超」が付く高級素材

コートの様に用尺がかかるアイテムには、

金額が張ってしまうためちょっと不向き。

ならば、麻の様に自然な色落ちを楽しめる「デニム」で、

あえてユーロテイストなワークコートを作ってみよう、

と考えた次第。

 上記の写真の様な、かなり特殊な胸ポケットも、きっちり再現。

ポケットが二重になっており、

それぞれ入り口の角度が違うから使い易い

おそらく内側のポケットには鉛筆やペンを、

外側のポケットにはハンカチやタバコを入れていたのだと思う。

1箇所のポケットで内容物が分けられる、って、結構重要。

 同じ形で、ちょっとモダンなストライプ柄も作ってみた。

同じデニム素材ながら、

白地が多いストライプなのでより一層春っぽい。

こちらも残りわずか、お早目に

 ユーロワークでも戦前はよく使われていた「麻」という素材。

日本では古来から「神事」と密接に繋がっていた。

古来からある有名な「麻の葉柄」も、

日本の古典的なデザイン。

ちょっと六芒星っぽいデザイン。

このデザインはその名の通り、

麻の葉のデザインから来ている。

そう、いわゆる「大麻(おおあさ)の葉っぱ」のデザイン。

大麻とは古来から日本にあった植物で、

基本的に日本人は有史以来「服の素材といえば麻」だった。

特に神(天皇家)では高価な麻繊維が使われ、

神社の宮司や禰宜が着る服で作られていた。

市井の人たちは基本的に何度も何度も着て引き継がれたユーズドの麻素材を着ていた。

征夷大将軍や大奥はシルク製品も着ていたのだろうけど

基本的に日本人は麻。

染めやすい繊維なので、

最初は脱色して神に近い人達が白や生成を着用。

その後、何十人もの手に渡って、

最終的には藍(天然インディゴ)で「真っ紺」に染められた。

その後も色が褪せてくれば藍の甕の中に漬けられ、

何度も何度も紺に戻して服として着続けられた。

青森などで有名な「刺し子」、あれも素材は麻。

あれほど寒くなる地方でも、

麻のユーズドを何枚も重ね合わせて刺し子縫いをし、

分厚くして防寒着としたのだ。

綿という素材が中国やアジアから入ってくる様になったのは江戸時代。

その後の鎖国政策で素材が海外から入ってこなくなる様になって初めて、

国産の綿が栽培される様になっていった。

つまり、本来日本とは「麻という素材を身に纏って生きてきた国」なのだ。

 なので、今年のドライボーンズは「麻素材」にも注目

ナチュラルな麻素材のファーストタイプ、しかも大戦モデルバージョン

実はこれ、ヴィンテージで元ネタあり。

ポケットにリベットが無かったりするので、リーバイスでは無い。

無銘なブランドの、1930~40年代のもの。

ドライボーンズとしては、

敢えてリベットを打ってフラップ無しにして…

月桂樹ボタン、バックストラップと徹底して「大戦モデル」としてみた。

 先程も書いた様に、麻素材は日本古来から身に纏ってきた素材。

ところが、

今の日本では大麻(おおあさ)という素材を栽培する事すら禁じられている

これは第二次世界大戦で敗北し、

アメリカGHQが占領憲法として定めた事。

理由としては「幻覚症状が出る植物を育てる事は、戦争の元になる」という事だった。

しかし本当の意味は…

戦前まで「現人神」として日本国民の上に存在していた天皇を、

大麻(おおあさ)を禁じる事で「象徴」にまで格下げする事にあった。

「日本の現人神が着ている服すらも、アメリカGHQ占領の元では禁止される」

としたかった訳だ。

ところが、

今の全世界での流れを俯瞰して「大麻の栽培」を見てみると…

現人神の服すら禁止したアメリカは一部ながら「合法」、

他の国も犯罪ではなく寛容になってきている。

厳しいのは日本をはじめ、

米軍基地がある韓国や南アジア各国、

共産圏の中国とイスラム諸国、スカンジナビアくらい。

中国は1840年にアヘン戦争で敗北し香港を割譲されているから、

非常に大麻を嫌っていることは分かる。

が、アヘン戦争以前の中国(清)は、

大麻について寛容すぎていたからこそイギリスにつけ込まれた。

カンボジアやマレーシア・タイランドなどは、

逆に大麻の精製が裏社会の資金源になっている為に取り締まっているのが現状。

しかも今はもうその地域すらゴムの栽培の方が儲かるので、

切り替えはじめている。

 私は日本が大麻解禁になれば良い、と考えているわけではない

ただ…

大戦後のアメリカ占領軍の指導が未だに残っていて、

麻の栽培すら許されていない事が、不思議。

麻は作るな、

兵器は買え、

基地はたくさん作るぞ、

横須賀上空は飛行機飛ばしちゃダメ…等々。

本当にアメリカが強硬に指導しているからなのか?

日本の中に

「アメリカのせいにしていれば、自分たちががっぽり儲かる仕組み」

を作り上げた奴が存在してるんじゃないか?

象徴を祭り上げておいて皇紀2679年だの万世一代だの言っている輩達の中に、

その仕組みを作り上げて国民からの血税を貪り食ってる人たちがいるはず。

皇紀が紀元前660年だと明文化したのは、明治5年

初代神武天皇が紀元前660年に大和国を作ったらしい

徳川幕府から政権を奪った長州藩が中心となって、

革命を起こした明治政府の時代に決めた事。

ちなみに考古学的な観点(放射性炭素年代測定など)から紀元前660年を調べると、

縄文時代晩期から弥生時代初期に当たる。

今回の麻素材のファーストモデルは、42サイズまで生産。

ガタイの良い人にお待たせしちゃってましたが、もう大丈夫。

そしてこのネームが付く。

このネームは通称「ボルステッドネーム」、

アメリカ禁酒法時代(1919~1933)にドライボーンズが存在していたらこんな感じのものを作るだろう、

というSF的な発想の元に作られた商品群。

「麻」と「大戦」が結びついたこのジャケット、

「平成最後の春」という神事に生産してみた。

意味深ながら、デニムとの相性も良くトラウザーズとも合わせやすい。

意外と万能なジャケット。

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