古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その31

 

 2019年最初の、酒丸ブログです。

 

 小寒が過ぎた。

これからもうすぐ大寒となる今が、一年の中で一番寒い。

が、例年通りご近所の梅が、今年も見事に咲き始めた。

大寒が過ぎれば、その次は2/4の立春。

春はもうすぐ。

 

と言う訳で…今回は「春」にまつわるちょっと不思議な話を一つ。

 

 

 2018年、インスタの流行も手伝って、古い古い友人とネット上で再会。

その人は、私がまだ二十歳そこそこくらいの頃(もう30年以上前!)にヴィンテージハワイアンシャツを通じて知り合った。

彼ら(夫婦)は群馬県高崎市に店舗を構え、

私からもヴィンテージを含めたくさんの仕入れをしてくれた。

よくロサンゼルスで合流して一緒にスワップミートに出かけたり、

お互いの自宅を訪ねあったりして親睦を深めていった。

当方はその後、ドライボーンズというオリジナルブランドを立ち上げた。

その頃から距離的なこともあってなんとなく疎遠になり…

お互いの現状は他人を通じてからしか聞かなくなってしまっていた。

 

ところがここ数年のソーシャルメディアの隆盛により再び接点ができた。

ダイレクトメッセージでやり取りをするようになり、

まずはお互いの無事を確認すべく会いに行くことになったのが昨年の5月。

私も秋冬物の仕込みがひと段落した頃だったので、観光がてら高崎へ。

昔と同じ調子で話してくれる、全く変わらない飄々とした雰囲気。

お互い、無事で何より。

その友人の会社は、こちら!

 

そしてせっかく高崎まで行くのなら、と事前に地図をチェックしてみたら…

ちょっと離れたところに「榛名神社」という名所が鎮座していることが分かった。

 

行ってみよう。

 そうしたら…思いの外「物凄いパワースポット」だった。

オーラを放っている神社。

そして何より…

ちょうど仕込みを終えたスカジャンのディテールが「これでもか!」というくらいに合致していた。

 

まずは先にスカジャンの紹介を。

エンブロイダードジャケット「タワー」。

A面は濃紺地にカーキ色のサテン、背刺繍はタワー、つまり五重塔。

 

B面は真紅にイエローでキルティング、背刺繍は双龍。

2匹の龍が絡み合っている様子が好きで、当方で龍の刺繍といえば、このデザイン。

 

 

榛名神社の「榛」と言う漢字は、乃木偏に「秦の始皇帝の秦」と書く

文字としては植物の「はしばみ」という意味だけれど、

秦の文字が出てくるあたり、渡来人の影響を色濃く受けた古刹という事だろう。

 

大きな敷地を擁する神社で、下の方には清冽な川が流れている。

少し上がっていくと、いきなり五重塔が。

正確に書けば三重塔だけれど、刺繍の方は四重塔だから気にしない。

この塔を見上げながら

「あ、今年作るスカジャン刺繍の柄だ。なんだか縁起が良いなぁ」

なんて思っていた。

 

そして一番上の門を見て、びっくり。

なんと、その名も「双龍門」!

見渡してみると、周囲一帯に龍の彫り物だらけ。

中でも圧巻なのが、社殿の軒から伸びる双龍。

2本の柱に、赤と白の龍がとぐろを巻いている。

大迫力!

なんだか、このスカジャンのために榛名神社に訪れたような感覚になってしまった。

 

今年の近所の梅を見て、ふとこの神社のことを思い出した。

その神社には、こんな柱もあったからだ。

網代編みの上に梅の彫り物。

しかも一枚物の彫り物。

素晴らしい。

この神社について詳しくは、こちらを。

 

考えてみれば…その高崎の取引先でアルバイトとして働いていた女の子は、

今やドライボーンズの重鎮として日々采配を振るっている。

そして苗字(旧姓)には「龍」が付く。

榛名神社からの使者かもしれない、不思議なご縁。

 

 さて、今年はドライボーンズ30周年、記念の年。

色々と仕掛けますので、お楽しみに。

1月から大阪店で初めて、よそのブランドの展開を始めた。

盟友川村カオリが立ち上げた、ロイヤルプッシーというブランド。

知っている人も多いと思うけれど…改めてお見知り置きを。

 

そして2/10日曜日は、東京店にて開店22周年振舞い酒。

皆様、色々と申し合わせの上、ご来店くださいまし。

もちろん私も、夕方くらいから参加する予定です。

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