古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その14

 9月7日になりました。酒丸です。

今日は二十四節気の「白露」、処暑と秋分の間。

日中はそれなりに暑くても、朝晩には露が降りて涼しく感じる頃、という意味。

確かに、もう朝晩はかなり涼しいですな。

都内に関して言えば、今年は8月からけっこう涼しい日が断続的に続いており…。

実は我々アパレルメーカーとは因果なもので、季節を先に先に取っていく商売。

6月くらいから秋冬物がどんどん入荷してくるんです。

なので、気温や天気を見計らいながら商品を店頭に出していくんですが。

今年は8月から涼しい日が続いたので、例年より早めにアウター類を出し始めており…

東京店を中心にどんどん売れ始めてちゃっていて、早くもサイズ欠けや完売が出てきております。

皆さん、お早めに。

マジで。

お目当てのものが、きっと今年は早く無くなると思います。

 

 

 そして先日の9月2日、古くからの友人であるDJコブラのイベントがありました。

なんとDJを始めて30周年!

おめでとうございます~!

ドライボーンズとしても会場であるクラブ・チッタで出店させていただきました。

 

更に更に。

当日の司会進行はティア・ドロップスの柳川くん。

ワタクシ、彼とも長い付き合いで、早30年近い。

そして彼はアコースティックでミュージシャンとしても参加。

その際の衣装協力もさせていただきました。

アコースティックメンバーを引き連れた柳川くん。

光って見えない(汗)

アップで…

やっぱり光ってるけど…なんとか柄は判明。

ドライボーンズのカウチンセーターでステージに立ってくれました。

こんな背中の柄、今年のカウチンセーターはパイレーツ!

フロントはこういったデザインになります。

この柄は、1950年代に実在していたもの。

当時も今も「海賊アイテム」は大人気。

そして今入った情報ですが…

なんとこのカウチンセーターの黒は、シーズン前だというのに完売してしまいました…。

だから「お早めに」って言ってるじゃーん…。

ちなみに…柳川くんが着てくれたのは。オフホワイト。

 

そしてその後、全員が羽織っていたセーターを脱いでステージ上では第2幕。

やっぱり光って見えない(汗)

ちなみにオーディエンス側最前線の彼も、ドライボーンズ謹製ボーリングシャツですね(偶然)!

アップにしてみたけどやっぱり見えない(汗)

実際に着てもらったのは、最近入荷したヒッコリーストライプのオーバーオール

バックスタイルは尾錠がクラシックな、1920年代スタイル!

柳川くん、そして新生ティアドロップスの皆さん、ありがとうございました~!

 

 

 

この日の主役のDJ、コブラ。

彼とはもうかれこれ33年以上の付き合い。

本人は覚えていないかもしれないけど、私が18歳で原宿に出てきた時、声をかけられた。

ギャンブラーズというグループに属する友人と、原宿の裏通りで話していたら…

コブラが急に現れた。

「なに、どうしたの?(そして私を指差し)君、ギャンブラーズ?」

これがファーストコンタクト。

その日の晩新宿のツバキハウスで再会し、今に至るという訳だ。

それからもう33年…。

お互いに色々とあったけれど…相変わらずフラットな関係性が嬉しいぞ。

コブラへ。

最近ご無沙汰しちゃっているけれど、近々独りでぶらりと飲みに行くつもり。

共通の某友人から、古い古い写真が送られてきたので先に見せておくね。

1986年9月25日。31年前。

オイラは左端で、コブラボーカル&某友人ウッドベースのバンドを見てるぞ。

お互いに、当時とファッションが変わってないのが凄い。

体型や風貌は、かなり変わっちゃったけど(汗)

ではまた来月!

古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その13

またしても約1ヶ月ぶりのブログアップとなりました、酒丸でございます。

先月のブログにもちょっと書いたように、私は最近ラジオ出演しております。

そしてつい先日は私がゲストを連れていかねばならない順番になりまして…。

ご存知のようにラジオとは「音」を楽しむモノ。

なので「誰かミュージシャンを連れてきてください」と言われ。

私にミュージシャンの友達なんていたっけな~?と考えていたところ…

「ああ、有名人がいた!」と思い立ち急遽連絡、本人快諾。

みなさんご存知、ギターウルフのセイジ氏!

真夏の、ジェットな収録となりました。

相変わらずなテンションで急な収録でも独壇場、素晴らしい。

実はギターウルフのセイジ氏とは、もうかれこれ30年以上のお付き合い。

そんな話を、愉快なエピソードを添えて楽しくしゃべりました。

放送は8月の14日と21日の二日間。

月曜22時半からのエフエム世田谷「スタッガーリー&コーのパイレーツラヂヲ」をお楽しみに!

 

 

さて。

8月に入って7日の立秋が過ぎました

今の日本では8月は暑い盛りですが、暦の上ではもう秋

洋服屋としては、ドカドカと秋冬物が入荷してきます。

まだ暑い、と思っている方が大半でしょうが…

実はもう、秋冬物の予約がどんどん入ってきております。

なので本日はそれをちょっとだけ紹介しておきます。

まずはこれ。

数日前のブログにも登場していたのでご存知の方も多いかもしれません。

今年のカウチンセーターは、パイレーツ柄。

実はこの柄、ドライボーンズとしては約20年ぶりの生産。

当時のものを持っている方もいるかもしれませんが、その間私がヴィンテージで見たのは1回だけ。

恐るべきレアアイテムです。

この機会、お見逃しなく。

 

そして2番目。

このセーターも最近のブログで出ていましたね。

俗に言う「タートルジップセーター」。

プルオーバータイプで、ジッパーが襟先まで付いているので上まで上げれば完全防寒。

主にバイカーのユニフォームとして昔は活躍。

当時、胸にはハーレーやトライアンフ等のバイクブランドや、サンディエゴやオックスナード等の地名が多く描かれました。

また、AMA(アメリカンモーターサイクルアソシエーション)などの団体名も記されており。

なので今回は「SS」つまりスーパースポーツとバイクの種類を記してみました。

これ、イタリア読みだとスーペルスポルトとなり、ドゥカティやモト・グッチにも存在しております。

また、ストリートスクランブラーとも表現できるので、様々なバイク乗りに対応するかと。

 

そして今度は角度を変えて、被り物。

初めて作ってみたマウンテンハット。

以前から興味はあったんですが、なかなかキッカケがなく…。

やっと今回、発表に漕ぎ着けられました。

今しばらくお待ちを。

 

そしてウールのアウターも。

前身頃にクラシックなチェックをあしらったスポーツジャケット。

背中の切り替えも素晴らしいんですが…詳しくは店頭にて。

 

更にデニムジャケットの新作も。

カラーレスエンジニアジャケット。

おそらくこのデザインも、十数年ぶりに制作。

最近ヴィンテージではとんと見かけなくなってしまったので作ってみました。

それなりに面白いディテールを突っ込んでます。

 

こんなブリティッシュなアウターも。

戦前のロイヤルネイビーのダッフルジャケットをイメージした、ショート丈。

明るい色目なので寒くなってきてからも重宝しそう。

 

こんなアイテムももうじきに。

一部しか見せれず申し訳ありませんが、トートバッグ。

ドライボーンズとしては初めての厚さにトライ。

ものすごく頑丈で、トートバッグ誕生当時の「水や氷を運ぶためのバッグ」になり得るはず。

 

そして真打ち。

今年のスカジャンは、DEER柄!

しっかりとリバーシブルで、裏はピンクのサテンに日本地図!

 

更に更に…

B-15Aをドライボーンズらしく遊んでみました!

全て、店頭にてサンプル写真が見られます。

あえてわざとブログ用写真は加工したので、店頭で見るのを楽しみにしておいてくださいまし。

また、ワタクシ酒丸は、こういったアイテムの詳細写真をインスタにてアップしております。

db_bwg (ドライボーンズとバンドワゴン、の意)

をフォローしてみてください。

そしていつものことなんですが…

どれも実に少量生産なので、ちゃんと自分のサイズを確保したい場合は早めの予約をお勧めします

入荷した頃には完売、ということも最近多く発生しております。

 

そして最後に、ギターウルフのセイジ氏よりお知らせ!

ギターウルフが中心となって行うシマネジェットフェス「ヤマタノオロチライジング」!

2017年10月7日(土)開催決定!

古墳でロック!電車でロック!

古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その12

約ひと月ぶりのごぶさたでした、酒丸です。

今日は7月13日の木曜日。

チッ、惜しい。1日違い(笑)。

 

実はワタクシ、最近不定期にラジオ番組に出演しております。

ラジオ局は世田谷エフエム。

ひょんなご縁で出演することになったのですが、意外と楽しい。

こんな感じのスタディオで、和気藹々とやっております。

ちなみに6月の出演時には、バンドワゴンの制作秘話的な内容を話しました。

上記はこのラジオ番組のインスタ文章。

waruda_staggerlee

をフォローしてみてくださいまし。

 

さて。

そんなラジオネタからの、企画の話。

ラジオという機器は、実に昔っぽくてノスタルジック。

私がまだ若い頃は、一生懸命ラジオを聴いていた時代がありました。

今のようにユーチューブやSNSもない時代、貴重な情報はラジオから流れてくることも多かったのです。

そして当時から古い物が好きだった私は、ラジオの造形そのものにも感動して集めたりしていました。

特にアメリカの1950年代以前のラジオには素晴らしい造形のものが多く、未だに憧れを持っております。

古いモノは素材もベークライトを使っているモノが多く、今となっては非常に希少価値があるモノも多いのです。

そんなラジオ達をリスペクトして、今季はラジオモティーフのプリントT-Sを作ったりしました。

まずはご紹介。

これはアメリカの「FADA」というメーカーの「ストリームライナー」という名のラジオ。

1940年代の製品、つまり第二次世界大戦時のモノです。

素材はもちろん、色や造形も素晴らしい!

名前の通りアール・デコを見事に昇華させたデザインにホレボレしますな。

なのでその「アール・デコ感」をデザインに投影したプリントを施してみました。

PT-752 プリントT-S “ART DECO”

色味も、ベークライトをちょっとだけイメージした「杢調」の柔らかな素材。

 

そして次はこれ。

エマーソンというメーカーの「パトリオット」と「アリストクラフト」というラジオ。

1940年の商品。

これも素材はベークライト、素材感と配色、デザインが秀逸。

またエマーソンはメーカーのデザインがト音記号を使っており、それがまたかっこいい。

なのでそのト音記号をデザイン化してみたプリントT-S。

PT-752 プリントT-S “G CLEF”

ちょっとフィフティーズっぽい。

 

更に、これ。

クロスレイというメーカーの「カラディオ」というラジオ。

1951年。

自動車のデザインを彷彿させるサイドの出っ張りやつまみ部分。

さすが1950年代!

なのでT-Sには、キャディラックのエンブレム然としたデザインをプリント。

PT-753 プリントT-S “COLORADIO”

敢えて古臭く見えるように…

ひび割れた感じのプリントにしてみました。

ああ、ノスタルジー。

 

ドライボーンズ責任編集のバンドワゴン、Vol.12は購入してもらったでしょうか?

51ページには、こんな広告が掲載中。

冒頭に説明した、エフエム世田谷のラジオ番組「スタッガーリー&コー」のコマーシャル。

「エフエム世田谷」とは言っても、時代はもうインターネットの時代。

世田谷在住でなくとも、全世界どこにいてもインターネットで聴くことができます!

なので聴き方を書いておきます。

まずはネット上で「エフエム世田谷」を検索。

すると…

こんな画面になります。

この画面の、右上の青く丸をした部分をクリック。

そう、この部分です。

ここをクリックすると、こんな別ページが立ち上がります。

このページの、ピンクで丸をつけた部分をクリックすれば、すぐに聞こえてきます!

次回の、私が出演する放送は8月14日!

某芸能人が同級生ということもあり、一緒に収録に臨みます!

お楽しみに!

 

ちなみに…

ワタクシ、自宅ではこんなラジオを飾っております。

東芝の輸出用壁掛けラジオ、1960年代。

そろそろこういった「和物ジャンク」も店頭に並べていこうと思っております。

お楽しみに!

 

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。」その11

またしても約1ヶ月のご無沙汰、酒丸です。

先日はちょっと郊外の神社に出かけ、御朱印収集をしてきました。

都内の府中に鎮座する「大國魂神社」。

ちょっと政治色が強くて辟易しましたが…(汗)
神社や境内は素晴らしい。

たくさんの神社が合祀されていて、かなり広い。

祭礼用の大太鼓にも感激。

直径2メートル以上ある太鼓なのに、使われている皮が1枚皮。

かなり大きな動物(もちろん牛なんだけど)。

ああいった「古代から育まれてきた文化」には驚かされますね。

 

 

 

さて。

そんな訳で(どんな訳だろう)、バンドワゴンVol.12がやっと出版されました。

既に読み始めた人も多いかもしれませんが…

手前味噌ながら「中身が濃い!濃過ぎる!」と素敵な評判がちらほら。

今回もドン引きするほどの内容になっているので、是非読んでみてください。

そして今回の表紙に起用されたのはTIKI柄のボーリングシャツ。

ここでまず、そのシャツのご紹介を。

このTIKI柄ボーリングシャツはブラックとピンクの2色展開。

当然、当時のボーリングシャツと同様…

ぐりぐりに入れたチェーン刺繍!

そしてフロントデザイン。

細かい部分をクローズアップしてみると…

オリジナルで作成したボーリングピン型のボタン。

艶やか!

そして…

襟先にはボーリングボーイ。

ヴィンテージに忠実に。

胸には「ラパヌイ」、つまりイースター島のモアイのこと。

こういった事柄も「古来から育まれてきた文化」であり、

1950年代のアメリカは、これをロウブロウアートに引き込んで行ったのだ。

これはアリゾナに現存するTIKI MOTEL。

夕暮れの薄暮に映える、怪しげな「ラパヌイ」。

 

そうそう、もうひと型、TIKIモティーフがありましたよ!

右前に大きくTIKIを刺繍した、ショート丈のシャツ

こちらの刺繍は平刺繍、肌理細やかな表情が出せる。

詳しいTIKI文化については、コチラもどーぞ!

 

そういえば、この連載の時に撮影したTIKIのラック、現在では店で使用していないので…

もし欲しい人がいたら、取りに来てくれれば売りますよ〜!

モノが大きいので、送るとなると数万円はかかっちゃうので…

取りに来てくれる人限定でお願いします。

詳しくは東京店までご連絡をくださいまし!

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。」その10

約1ヶ月のご無沙汰でした、酒丸です。

皆さんゴールデンウィークは楽しめましたか?

私はというと…

前半は神戸に行きました。

以前、ドライボーンズ大阪店で店長をしていた女性の結婚式に出席するためです。

もう退社してから何年も経つのに律儀に呼んでいただき、嬉しい事です。

そしてゴールデンウィーク後半は…

ちょっと御朱印収集で1日使いましたが、基本的には仕事、仕事。

が、夜は以外と空く日が多かったので、HDDに撮り溜めていた映画を観倒しました。

なので今日は、映画の話からスタート。

 

 

皆さんはこの映画をご存知でしょうか?

若き日のトム・ハンクス主演の「スプラッシュ」。

私がこれを見たのは、確かまだ十代。

東京に出てきて初めて映画館で観た映画です。

あらすじを書くなんて野暮な事は無し、DVDなりを借りて楽しんで欲しいのですが…

まずは設定が面白くてファンタジック。

1960年代中旬に幼いトム・ハンクスは船から落ちてあわや溺死!という場面。

そこに水の中をスイスイ泳ぐ「何者か」に助けられてから、ストーリーが展開していきます。

なぜ1960年代だと言えるのか?

この船の上で生バンドの演奏が行われており、その曲が「Wooly Bully(ウーリー・ブリー)」、

Sam The Sham and The Pharaohsの1965年の大ヒット曲!

この軽快なガレージR&Bに乗って、映画が始まるのです。

元々妖怪やエキゾティックな物事に興味がある私は、このオープニング音楽も相まってドップリはまってしまい。

その後、多くの人魚グッズを集めることになっていきました。

これは1950年代の、陶器製の壁掛けオーナメント。

アメリカでデッドストックを発見、自宅にコレクションとして飾られております。

 

これはオキュパイド・ジャパンの豆皿。

1947~52年の間にだけ生産された輸出用のもので、妖怪柄全10種類を収集。

そのうちの1つが、なんと人魚。

 

そしてこうした人魚熱の延長線は、ドライボーンズ商品にも反映されております。

まずは1950年代調のマーメイド柄パッチ、つまりワッペン。

裏には当時と同じく寒冷紗を貼り、それを押さえるために周りの糸かがりも当時のものに近づけております。

実は当時のバイカー達にも愛された、マーメイド柄のパッチ。

 

更にはこんなゴージャスなマーメイドウォレットチェーンも。

素材はブラス、三連のチェーンは水中からの泡をイメージ。

 

そして今期、真打とも呼べる素敵なハワイアンシャツが!

ロッキンジェリービーン画伯が描いた「レイ&マーメイド」ハワイアンシャツ!(長袖はコチラ!)

ネタ元となったヴィンテージハワイアンシャツのレイの柄に、ジェリビン画伯が上手に人魚を描き足してさらにアレンジ。

これがブラウン地、前身頃の柄合わせも完璧。

こちらはブラック地、ハイビスカスと髪の色がマッチングしております。

皆様の家庭にも、こんな素敵なスプラッシュをお届けできたら、幸いです。

 

そうそう、実は最近、こんなヴィンテージも手に入れました。

おそらく戦前頃の羽織。

羽裏にはなんと、1体の人魚が!

こんな羽織を着ていた人は、ものすごく粋な人だったんでしょうね!

 

さて。

今月中にはこれも納品される予定!

しばしお待ちを!

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。」その9

またしても約1ヶ月のご無沙汰でした、酒丸でございます。

実は3月末に、久しぶりに赤坂を訪問。

その名も「リトル スカーフェイス フェスタ2017」!

数十年のお付き合いもあるのでお祝いの花なんぞ出してみました…。

会場ではたくさんの古い友人とも遭遇、非常に濃密な数時間でした。

ザ・コルツの皆さん、そしてザ・モッズの皆さん、ありがとうございました!

 

そしてスカーフェイスといえば…

アメリカで話題になっていた1920年代のアトランティックシティを舞台にしたドラマ、

ボードウォークエンパイアが遂にファイナルですな。

リアル・スカーフェイスことアル・カポネにもじわじわとヤバい雰囲気になってきており…

次の放送で最終回、かなりドキドキしております。

シーズン1から、次回が最終回のシーズン5まで全部録画したので、

近々一気にまとめて鑑賞してみたいと企んでおります。

 

さて、そんなこんなで世の中は一気に桜のシーズン。

都内は、もうこの土日が花見の最終日といった感じ。

そして桜のシーズンが終われば、もう数週間後には…

皆さん待ちに待った「ゴールデンウィーク」ですね!

 

そこで本日は、ゴールデンウィーク前に完売しそうな商品をご紹介。

まずはこのハワイアンシャツ。

今季の新作、ハワイアンシャツ「モンキー」。

長袖半袖がありますが、どちらもすでに完売間近。

もう無くなってしまったサイズもあるようです。

 

このシャツ、非常にオススメな点が多いのです。

特に秀逸なのは、この完璧な柄合わせ

前身頃とポケットが、かなり正確に柄合わせできています。

ドライボーンズの商品を昔から購入してくれているヘビーユーザーの方達は、

もしかしたら「柄合わせが当たり前」くらいに思っているかもしれません。

ところが、これを裁断して縫製する事って、ものすごく大変なことなのです。

ただでさえツルツルとよく滑るレーヨン素材、縫製が大変なのはもちろんなのですが、

もっと大変なのは裁断。

最初に右前身頃を裁断し、

その右側と柄が合う場所を生地上で探して、ミリ単位で合わせて左前身を裁断します。

今度はその左前身の胸ポケット部分と同じ柄の部分を探し出し、

やはりミリ単位で裁断して縫製していくのです。

なので当然、すべて手作業。

シャツの裁断は本来、延反機という機械を使って何十着分も重ねて一気に縫製します。

そうでないとコストが全く合わない。

でも、ドライボーンズの工場さんは、すべて手作業で行ってくれる。

頭が上がりません。本当に素晴らしい。

おそらく、世界屈指の技術です。

それを購入できる可能性がある皆様、世界的にも幸運です。

 

では証拠に、私の自慢のヴィンテージハワイアンシャツコレクションを見てみましょう。

以下、すべて1940〜50年代のヴィンテージ。

とりあえず6着ほど撮影してみました。

見てもらえれば分かるように、ポケットの柄合わせは出来ていても、

前身頃がばっちり合っているシャツはありません。

更に言えば、今回のこのモンキー柄は、実はヴィンテージ(というよりアンティーク)の着物からデザインをいただきました。

それがこれ。

大正時代頃の、羽織の裏地なのです。

ドライボーンズが目指す「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」という意味の一端が見えるでしょ?

 

なので、もうひとつの完売間近なハワイアンシャツも紹介。

こっちは逆に、企画段階の話からしてみようと思います。

まずは…十数年前に、こんな端切れを骨董屋で見つけました。

絹で出来た縮緬素材の、ドクロ柄。

生地幅は約37センチ、ちょうど12寸。

女性の長襦袢用に作られた生地の端切れだと思います。

いつかシャツにしたいと思い、企画を温めておりました。

そして昨年6月頃、やっと企画を開始。

まずは生地屋さんと柄の打ち合わせに入ります。

端切れは37センチ幅だったけれど、現存している112センチ幅のレーヨン縮緬に染めていくので、配置を考えねばなりません。

そして完成した「仮の配置図」がこれ。

上下がかなり緻密にデコボコしております。

これはハンドプリント用の版の下書き。

上のデコボコと下のデコボコが、実はぴったり一致するように描かれています。

しかも端切れのドクロが一方方向の柄だったのに対し、

シャツにするための柄の配置は上下逆になっているものが交互にくるように描きます。

そうでないと、後々の柄合わせが出来なくなってしまうのです。

今年の4月に売るべきシャツの柄を、昨年の6〜7月には決定しなければならないこの怖さ。

そして染工所は昔ながらの場所が多いので…

ここに書かれているように、版の大きさも「寸」で表示。

今回のこの柄は24寸で進行することになりました。

その後、型彫りという作業があって製版され、まずは「マス見本」と呼ばれる色サンプルを上げます。

これで版の確認とともに、色の確認もします。

今回は地色+薄い色1色なのであまり問題が起こる可能性はなかったのですが…

たまに地色より濃い差し色を使っていたりすると、色によっては滲みが出たりしてしまいます。

そういったミスを防ぐための、最終確認。

これが昨年の9月頃。

そしてその後、量産用の生地が作られて、裁断工場に運ばれます。

モンキー柄と同じように1着づつ手作業で裁断したのち、縫製工場へ。

そこでパーフェクトに縫われてから、ドライボーンズの本社に納品されます。

ハワイアンシャツ「プレイング スケルトン」!

これも長袖半袖があります。

というか、ありました…(大汗)

既に完売したサイズが出てきている模様、お早めに。

一応ちゃんとアップで見せておくと…

やっぱり完璧な柄合わせ。

 

私はヴィンテージとか骨董とか古物とか、大好きです。

大好きだからこそ、そういった文化を繋げていきたい。

古い物は数が少ないから高く売れる、という考え方よりも…

「古い物の方が使う相手のことを考えて手間をかけたモノが多い」という意味で感動することが多いから。

例えば…

羽織裏になぜデフォルメされたモンキーが乱れ飛ぶ柄を作ったのか?

もしかしたら申年生まれの人が誰かにプレゼントされたのかもしれない。

もしかしたら時代的に「南方」に仕事で派遣された人だったのかもしれない。

なぜ長襦袢に髑髏を描かねばならなかったのだろう?

大正から昭和初期といえば、第一次世界大戦が終わって次の対戦に向かう時期。

もしかしたら旦那や子供を軍に取られた母親の長襦袢だったのかもしれない。

そういった暗い時代を風刺した下着を身につけることでウケを狙った花魁がいたのかもしれない。

そんな時代に想いを馳せて、日々モノづくりをして次の世代に引き継いでいきたい。

Learn from Old,Craft New Things,Take Over to Next.

と新しいブランドネームに謳いました。

古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋げる。

ファッションやスタイルを通して、文化を繋げていきましょう。

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。」その8

約1ヶ月のご無沙汰でした、酒丸でございます。

この春分の日が絡んだ3連休、

皆さんはドライボーンズ各直営店舗に繰り出してくれた事と思います。

感謝感謝。

ちなみに私は、

初日だけ休日をいただいて「小江戸」と呼ばれる川越に観光。

氷川神社を皮切りに…

古い町並みを満喫してきました。

初めて行ったんですが…すごいっすね、あの街。

漆喰を黒く塗った蔵造りだけでも珍しいのに、

あれだけの数が残っている、という事がもっとすごい。

1軒だけなら観光資源にはならないだろうし、

維持していく事は大変、想像を絶しますな。

川越で頑張っている皆さんにも、感謝。

そして鰻は美味しかった(笑)

写真は氷川神社での縁起物をパチリ。

赤と金の発色が、綺麗でした。

 

さて。

そんな赤にひっかけて、まずはこの写真を見ていただこう。

ご存知、映画「ボルケーノ」。

別にこの映画を紹介するわけではなく…

今日はちょっとだけ英語の勉強から入ってみようかと。

ボルケーノは「VOLCANO」と書く。

これは直訳すると「火山」という意味。

映画ではL.A.の地下に眠る火山がいきなり噴火するという、

いわゆる「自然災害パニック映画」。

この「VOLCANO」の語源となった言葉は…

ローマ神話のウルカヌス(Vulcanus)という火の神様。

このVULCANUSを英語読みすると、バルカノス。

火の神様が転じて火山となった訳だ。

そしてこのバルカノスという言葉を語源に持つ、ファッションアイテムがこちら。

そう、スニーカー。

この写真のような「ソールがゴム素材でアッパーとぴっちり貼り付いているスニーカー」の製法を、

バルカナイズド製法、という。

 

実は…ゴムという素材は近年まで「未知の素材」だった。

1700年代までは、中南米奥地で現地人が使っていた「ネバネバして弾む変な物体」でしかなかった。

ところが、イギリスを起源とした産業革命が起こり、

蒸気機関をはじめとする「動力」が一気に発明され進化していった。

この時、その動力機関をフレームなどに載せる際にクッション材が必要となり、

植民地化されていた中南米の素材にも注目されたのだ。

産業革命とは動力が重要視されているが、

もしゴムの発見がなかったら、

今では「無用の長物」なのかもしれない。

ゴムが発見されたからこそクッションやタイヤが開発された。

その後パッキンや手袋、コンドームなどにも進化。

今では全世界で必要とされ、

生産拠点は中南米からアジアへと移り、

中国が利権を虎視眈々と狙っているのだ。

 

この「バルカナイズド製法」は、

生ゴムに硫黄と熱を加えると硬化する化学変化に注目した技術。

アッパーとソールを定位置にセットしたのち、

その間に固まる前の生ゴムを流し込んで接着し、

硫黄で満たした釜で熱と圧力をかけることでアッパーとソールを隙間なく圧着する。

この技術が開発されたのは、1800年代前半。

ところがこの製法はかなりの設備投資を必要としたので、

世の中にスニーカーなるものが出回るようになるまでに時間がかかった。

およそ100年。

バルカナイズド製法によって作られたスニーカーが市場に出回り始めるのは1920年代頃。

この時期とは正にアメリカの「ロアリング・トゥエンティーズ」、

つまり狂騒の1920年代とリンクする。

第一次世界大戦で儲かったアメリカは多くの移民が暮らすようになり、

上流階級の白人の子供たちは、

余暇にスポーツをする余裕が出てきた。

また、アイビーリーグに進学したエリート白人青年達は、

スポーツの奨励で身体を鍛えるようになっていったのだ。

だからこそ、大量に作れるバルカナイズド製法が日の目をみることになったのだ。

 

では逆に…

それまでのスニーカーの代わりになっていた履物とは?

少量ながら「手作り」で作られていたスニーカーに取って代わられる以前のものがあったはず。

それは1920〜30年代のカタログの中にあった。

これは私が持っている1930年代初期のモンゴメリー・ワードの1ページ。

バルカナイズド製法ではなく、革靴と同じようにソールとアッパーを縫って貼り合わせている。

スニーカーより前の「アスレティック・シューズ」という名前で登場していた。

ヴィンテージ市場でも、ごく稀に見つけられる時がある。

ボクシングシューズや、ボーリングシューズに近い。

実は私もヴィンテージの古着屋をやっていた時に、L.A.の片田舎で見つけたことがある。

実物の写真は見つからなかったけれど、こんな感じの靴。

アッパーはキャンバスとレザーで、ソールは木片を入れて作られたようなコルクソールだった記憶がある。

見つけたのはL.A.空港から405フリーウェイで南下し、

その後605フリーウェイに乗り換えてすぐの、CYPRESS(サイプレス)という地域。

そして企画発案から3年を経て、やっと第1号が完成!

その名も「アスレティックシューズ “サイプレス” 」!

寄りの写真。

1920年代の、エリートじゃないけどスポーツがしたかった有色人種の若者に想いを馳せて。

今ではバルカナイズド製法で作ったスニーカーの方が、全然安価。

でも、当時の職人さんが革靴を作る事と同じ工程で作った「アスレティックシューズ」の方が、雰囲気があるでしょ?

デニムやオーバーオールとの相性は抜群!

個人的にはカッチリした格好の時に「外して履きたいスニーカーっぽい革靴」として履いてみたい!

 

 

そして別件。

最近、ワタクシ酒丸は、

たまにラジオ番組に呼んでもらえるようになりました。

毎週月曜日の22時半からエフエム世田谷83.4MHzの

「スタッガーリー&コーのパイレーツラヂヲ」に出演しております。

http://www.fmsetagaya.com

インターネットラジオで聴く事ができるので、

上記URLから入って、右上の「インターネットラジオを聴く」をクリックすればすぐに聴けます!

お楽しみに!

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」その7。

約1ヶ月ぶりのご無沙汰、酒丸でございます。

この1ヶ月で季節は徐々に春に。

会社の入り口に植えてある枝垂れ梅が、

次々に咲いて素晴らしい香りと景観。

もう立春も過ぎたので、春はすぐそこに。

 

 さて、今日はそんな「春の装い」にふさわしいシャツを幾つかご紹介してみましょう。

今日のブログも長いですが、

最後の方に重要なお知らせもあるので最後までしっかり読んでくださいまし。

 

ドライボーンズではこのところ、

定番的に作っているシャンブレーワークシャツ。

といっても1950年代以降のありきたりな形ではなく、

よりマニアックな形に昇華させています。

それがこれ。

イレギュラーポケット シャンブレーワークシャツ。

その名の通りポケットがイレギュラーな形状をしています。

もうちょっと詳しく見てみましょう。

例えば襟近辺の画像。

台襟部分が豪快に伸びてチンストラップとなっています。

これは防寒対策といより、防塵対策。

1940年代くらいまでのワークシャツは、

このチンストラップが付いているワークシャツがけっこうあります。

これは屋外作業をする人前提で作られており、

特に農園で働く人達には重要なパーツでした。

特に西部で砂埃がヒドいエリアも多かったらしく、

第一ボタンまできっちり止めて砂や埃を防いでいたんですね。

また、肌に直接触れる台襟裏には、

このようにスレーキという別布を使うことも多かったのです。

これはまだシャンブレーの打ち込みが甘く、

すぐに擦り切れてしまわないように強い生地が使われていたようです。

チンストラップといえば、

この「チンストラップ付きカバーオール」も、

大きめのチンストラップが付きます。

このカバーオールに付くチンストラップもメインの効能は防塵用。

ただしこのカバーオールは一応レイルローダー(鉄道従業員)用としてデザインしました。

つまり「石炭の防塵」を目的にしていたりするのです。

こういった違い、意外と面白いのです。

さて、名前の由来となったイレギュラーポケットとは…

この写真を見ればわかるように、

胸のポケットが「左右非対称」になっていることを指しています。

ヴィンテージ業界でいうところの「ガチャポケ(ガチャガチャに付いてるポケット)」という意味。

右胸のポケットはペンポケットを兼ねて作っているので、

中央寄りに別体のペンポケットが付きます。

また21世紀の現代でも着易いようにスマホが入れやすく、

落ちにくい大きさにしてみました(スマホを心臓の近くに持ってくると良くないという都市伝説もあるので、敢えて右胸側にしてみた)。

左胸のポケットは三角屋根が特徴的な、通称山型ポケット。

これはヴィンテージでもあまり見かけないレアなパーツで、

ちゃんとマチが付いています。

当時は懐中時計やタバコを入れるポケットして機能していました。

1950年代以降は大量生産体制になってしまったため、

左右対称のポケットにすることで能率を上げて、

コストを下げたのでしょう。

こういった「ガチャポケ」は、

まだ手作り感が残っていた頃の「職業に対応したモノ作り」を証明する貴重な遺産と言えますね。

先日たまたま、こんな写真を発見。

ガチャポケのワークシャツを着るジェームス・ディーン。

山型ポケットでこそ無いものの、見事に非対称型のポケット。

農場で育ったジミーならではの、貴重なショット。

更にドライボーンズでは、

このガチャポケワークシャツにバリエーションを持たせてみました。

戦前の香りが漂う、クラシックな2色のストライプワークシャツ

綺麗なサックスブルーと、オフホワイトの2色です。

このシャツの重要なポイントはココ。

脇線最下部のスリット部分には補強用のピースというパーツが付きます。

このピースには赤耳、つまりセルビッチを使用

つまり「古い力織機で織られた生地」を使用しているのです!

う〜ん、なんて贅沢なワークウェア…。

そして、

これは前立てプラケットの最下部。

今のシャツから比べると非常に面倒な作りをしていますが、

当時はシャツをボトムに入れて着る事が当たり前だったので、

最下部には装飾が少ない方が着易かったに違いありません。

今は裾を出して着る人も多いのですが、

逆にこの部分がアクセントとなって人の目を惹きつけます。

更にボタンは金属製の非常にクラシックなボタンを採用

3本ラインと星がプレスされ、

その上からラッカーを錆止めとして塗っています。

何度も何度も洗濯していくと、

このラッカーが良い感じに経年変化していきます。

ぜひ着込んで楽しんでください。

 

この2型以外にも、春に向けてたくさんのワークシャツを取り揃えております!

例えば薄手のデニムでガチャポケだったり、

杢シャンブレーでボタンダウンカラーだったり。

2トーンでガチャポケだったり、

 

2色のウォバッシュでラウンドカラーだったり。

1920年代のスポーツシャツと呼ばれるオープンカラーのシャンブレーだったり、

ネイビーの杢シャンブレーでショールカラーだったり。

他にも新作が次々に入荷してきております。

このブログを見ている女性の方も多いと思うので書き添えておきますが…

「ワークシャツをバレンタインデーにチョコと一緒にもらう」なんて、

男として仕事を頑張りたくなっちゃいますよね〜(というコマーシャル)。

 

あ、ちなみに私は…

この「morinagaガトーショコラ」が大好きです(去年も書いたな)

 

さて。

ここからが冒頭に書いた「重要なお知らせ」。

年末に入荷して大人気となった、

ドット柄バンダナクロス柄バンダナ

どちらも猛スピードで売れており完売間近となりましたが、

今まではネイビーの1色しかありませんでした。

ところがやっと!

どちらの柄もレッドが登場します!

速ければ今週末には入荷予定(予定は未定)!

ご予約承っております!!

ではまた!

 

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」その6。

約1ヶ月のご無沙汰、酒丸です。

バタバタだった年末年始を終え、やっと先日行きたかった映画を鑑賞。

GARAGE ROCKIN’ CRAZE!

詳しくはコチラを!GARAGE ROCKIN’ CRAZE!

まぁ、出てる出てる、たくさんの友人たち(笑)

私自身、このイベントの渦中にいたわけではないんですが…

客観的に外国人の視点から見た「東京アンダーグラウンドガレージシーン」とは、

こういう風に見えているのか!と感心。

ガレージ好きな人には図鑑的な役割も果たしていると思うので、オススメです。

 

さて。

今回の「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」の話は、ジージャンについて取り上げてみようかな、と。

 

過去に様々なブランド(メーカー)がジージャン、つまりデニムジャケットを作ってきています。

色々と試行錯誤はあるにしても、おそらくメインストリームになるのはリーバイスの3型でしょう。

その中でも私が個人的に一番好きなのは507XX、通称セカンドです。

もう30年近く前に手に入れ、その後も大切に着ているヴィンテージ。

デザイン的にクラシックで、なおかつパターンもファーストに比べて着易く修正されています。

また、この頃のデニム素材が素晴らしい

おそらくリーバイス史上、一番のデニム素材。

ただ…難点を挙げると、

現代のボトムのウエスト位置と合わない(着丈が短い)、

そして50年代に流行のオープンカラーでデニムという厚い生地のために、

襟の落ち着きが良くない。

なので、ドライボーンズとしてもこのジャケットを十数年間作り続けながら微修正を繰り返してきました。

そしてついに今年の春物として入荷。

2nd Type Denim Jacket

大好きなセカンドを元に…

着丈を約6%長くしてみました。

過去には3%〜8%と色々トライしてみました。

デニム素材の縮率も毎回違うので一概にベストがどこなのか?は表現しづらいんですが…

少なくとも今のドライボーンズが手がけているJEAN ENGINEERINGのデニムならば、このパーセンテージがベスト。

購入後も3、4回目の洗濯までは少しづつ縮んで目が詰まっていくので、

試着時に「ちょっと長いかな?」という程度がベストだと思います。

そしてもうひとつの難点である「襟の落ち着き」については…

本来のオープンカラーに月形の台襟を付け加え

若干カーヴも付けてみました

こうすることで首や型のラインにも馴染むようになるのです。

また、襟を二分割して折ることによってしっかりと畳まれ、収まりが良くなる。

そしてこういった改良をして数年着てきたセカンドタイプが、これ。

あまり多く着ていないので、未だ色もバッチリ。

今のように一番寒い時期に、ヘビーアウターのインナーとしてよく着ています

なので色落ちも全体的にうっすらと落ちてきただけ。

これから3〜4月に一番活躍し、

バイクライディング時には真夏も着ます。

オールシーズン対応型の、重宝アイテム。

 

そしてもうちょっとヴィンテージを見せびらかしておきます(笑)

これも古着屋時代に仕入れて、私物化したもの。

557XX、通称サードです。

これもデニム素材がセカンドに近くて、素晴らしい。

またLeeに遅れをとる事数十年を経て、立体裁断になった記念すべきモデル。

更に、

これは70505、デザインとしては557XXとほぼ同じですが、

着丈が若干長い(その後、更に長い70506という品番も作られた)。

これは時代的に徐々にボトムがローライズしてきた事と、

リーバイスデニムのサンフォライズド(防縮加工)の安定性(というか企業の姿勢)が確立されてきたからでしょう。

この二型を元に、ドライボーンズも製作。

3rd Type Denim Jacket

557XXや507XXに似た色落ちをするデニムを使いつつ、

70505に近いシルエット。

前身頃から見たデザインは立体裁断化されたサードを踏襲しつつ、

やはり台襟をつけて襟の安定を図り、襟裏にスナップボタンを付けてスポーティに

更に…

後ろ身頃にはアクションプリーツ(&エラスティックテープ)を装備し、

より腕や肩を動かし易くしてみました。

出来ることならば、1960年代の日本のカミナリ族に着て欲しい銘品と自負しております(本当にバイクに乗りやすい!)。

 

さて。

こんな風に…

「リーバイスのセカンドとサードを訪ねて、新しいジーンエンジニアリングのデニムジャケットを作り、ヴィンテージの難点を克服して次世代に繋ぐ」という事の説明をしてみました。

でも、これだと片手落ちな気がしており。

なぜなら、それはこの説明がないから。

王道の506XX、通称ファースト。

このデザインの他にも、薄い生地バージョンの213XXやフラップが無くてボタン数が少ない大戦モデルなども、通称はファーストと呼ばれています。

今までドライボーンズは、このファーストモデルは作ってきませんでした。

なぜならば…

このファーストが作られていた1930〜50年代初頭までは時代が混沌としていて、様々なブランドが実に数多くマイナーなデザインを発売しているんです。

これがまた面白い!

なので敢えて王道に触れず、マイナーなデザインばかりをいじって楽しんでいたんですが…

遂にこの春、初のファーストモデル発表です!

まだ納品されていないで、ちょっとぼかした写真にしておきますが(ほとんどネタバレだけど)…

素材違い!そして後ろ身頃をお楽しみに!

(数量が少ないので、予約とかするといいかも)

 

そんなわけで、2017年度も色々と面白いアイテムを揃え、皆様をお待ちしております!

あ、もうひとつだけ、ヴィンテージの自慢をしておきます!

ジップアップ。レアでしょ?

 

「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」その5。

早いもので、もうすっかり年の瀬。

世間的には明日から三連休、クリスマス真っ只中という感じ。

そんな中、ワタクシ酒丸は一足早くクリスマス(というか年の瀬)っぽいイベントに参加してきました。

12月17日に、東京鶯谷の「キネマ倶楽部」で行われたエゴラッピンのライヴ。

最後のエンディングシーンをパチリ。

幻想的でした。

憚りながら書かせてもらえれば…

この人たちの「古いモノに対しての興味や尊敬」の角度が、かなり近いような気がします。

感覚的な問題ですけど。

スカやブルースを基本としてリスペクトしつつ、

ロカビリーやモンド、カリプソや昭和歌謡まで取り入れつつ自分たちのモノにしている感じ。

たまたま選んだカードが「音楽」なのか「ファッション」なのか?という違いだけのような気がして、

初めてのライヴにも関わらず「昔からの幼馴染みに邂逅」したような感覚を受けました。

 

さて。

そんな「古いモノ」が大好きなブログ読者に、今季から始めた「新しいアイテム」をご紹介。

それは…バンダナ

ドライボーンズとしては以前(15年以上前かな?)も作っていたことはありますが、その工場さんが無くなってしまい、

ずっと作れずにいたアイテムのひとつ。

その間も、古着屋さんで好みのモノが見つかればせっせと溜め込んでおりました。

特に最近は「エレファントブランド」のものに興味を惹かれており。

そこで、知り合ったバンダナ工場さんと新しくモノ作りができるのならば、

是非エレファントブランドをリスペクトしたシリーズを作ってみたいと思い、試行錯誤を繰り返しておりました。

 

古いバンダナを集めている友人から、一番有名なエレファントのドット柄を借りてデザイン画を起こしてみました。

古いアメリカ製のバンダナは、縦横比が違うって知ってましたか?

まぁ、それについては後ほど書くとして…

ジャーン!

見事に縦横比が若干違う、ヴィンテージと見紛うクオリティのドット柄バンダナが完成。

DB-005 BANDANNA “DOT”

 

そしてひと柄だとちょっと寂しいので、もうひとつ有名な柄を作ってみました。

コレクターの間は、通称「クロス柄」と呼ばれる貴重なヴィンテージ。

なぜ有名で貴重なのか?というと…

この柄を有名にしたのはこのグループ。

SUICIDAL TENDENCIES(スイサイダル・テンデンシーズ)。

1980年代初頭から西海岸ハードコアシーンを引っ張っている彼らが、一種のアイコンとして使っていた事がきっかけ。

彼らのオフィシャルでも、

こんな感じで作られております。

 

そして先日、友人からこんな報告も。

映画「ジョーズ」の中で登場人物が身につけていたらしい。

 

この「クロス柄」のヴィンテージバンダナには、「RN 14193」と表記されています。

このRN+数字は、バンダナを製造販売している会社ひとつひとつに割り当てられている番号。

ちなみにエレファントブランドはRN 13962です。

このRN表記は1952年から始まっており、それ以前のものにはRN(他にWPLもあり)が入っていません。

この番号で、ある程度年代測定も可能です。

RN 13670以降の番号は1959年以降に交付されているので、クロス柄はそれ以降、

おそらく1960~70年代のものだと云われており。

 

再び、ジャーン!

やっぱり縦横比が違う、ヴィンテージテイストなクロス柄バンダナが完成。

DB-005 BANDANNA “CROSS”

 

そして長年の疑問であった「縦横比の違い」。

こういった四角形のアイテムを作るのであれば、本来なら縦と横の長さを同じにした方が裁断や縫製が楽なはず。

なのに当時作られていたものは、ほぼ違う。

なぜなんだろう?

これは1970年代の、ビッグマックのバンダナのパッケージ。

なんと、この時点で寸法の表記は「24×22」!

つまり最初から縦横の長さを変えて裁断縫製している事が判明。

基本的にこういった綿素材の生地は、水洗いすると縦方向に縮む習性があります。

なので「縮んだら同じ寸法になる」用に作っているのかもしれません。

もしくは、こういった生地の幅はシングル幅といって大抵は110cmと決まっているのですが…

古い生地だと92cmや77cm等も存在しており、

たまにプレスの仕方を変えると114cmや116cmになる場合もあります。

こういった多様な生地幅に対応する為に、最初から「正方形を狙わない」裁断をしていたのかもしれません。

当然、ドライボーンズのバンダナもそういった史実に倣い、わざと縦と横の寸法を変えております

 

あ、そうそう。

こんな部分にのみ、主張(という名のお遊び)をしておきました。

エレファントマークならぬ「オールシーイングアイ(万物の目)マーク」

どこかでこのマークが入っているバンダナを見かけたら、友達だと思って良いです(笑)

 

今回の「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ」は、いかがだったでしょうか?

では次回の酒丸1月ブログを、お楽しみに。

 

追記。

先日、年末恒例の「クラッチマガジン忘年会」に参加してきました。

撮影は、たまに飲み屋で会うMr.ステファン。

私は手前のハットを被っている人物。

(このハットも、やっと再入荷!コチラからどうぞ!

私の隣はリアルマッコイの辻本さん、その隣はジェラードの後藤さん、その隣はスティーブンソンオーバーオールの多賀谷さん。

私の向かいに座っているのはフルカウントの辻田さん。

久々に同業者の皆さんと、昔話に花が咲きました。

みんなで、何か面白いことが出来るといいですな。

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