今日もこんにちは、酒丸です。
先日のKH 90、やはりオーバーフローでした...。
原因はやはりガソリンコック。オフにしていても一晩で50ccほど漏ってました...。
純正パーツが見つかったので、とりあえずは一安心。
さて、今日の話は...
名古屋店でこの土日に行っている「セミオーダースーツ会」の話をしようと思います。

この6/19、20の二日間、名古屋店にてセミオーダースーツ会を行っております。
去年から始めたこの企画、
昨年11月の東京店、今年3月の福岡店と行い、
この名古屋店で3回目。
来ていただいたお客様、本当にありがとうございました。
そして「なぜ、この形だけなの?」という質問も数名から受けましたので、
ここで改めて「セミオーダースーツの型」について、書いておきます。
私はドライボーンズというブランドを通して、「古き良き時代の紳士服」という文化を継承していきたいと常々思っております。
そんな私が参考にする資料は、やはり古い資料が多い。
例えば...

1950年代のエスクワィア誌。
特にアパレルの広告に素晴らしいものがある。
が、やっぱり一覧表になっている物の方が効率が良いので、
そういった資料を集めることになって行く。
結果として、アメリカの巨大な通販事業であるシアーズやワード等のカタログを大量に集めることになる。
そこでご紹介、ウチの「頭脳」部。

1960年代の資料の棚。
ほとんどがカラー写真で掲載、大量消費型の商品多し。
1966年のスーツのページには...

三つボタン中一つ掛けスタイルがほとんど。
襟も細く寸胴なウエストライン、いわゆる「アイビー」モデル。

1950年代の資料。
ドライボーンズ的に一番重要な年代でもある。
結果的に、一番カタログの数も揃っており。
ど真ん中の1955年のジャケットのページ。

百花繚乱な生地使いに柄使い。
Vゾーンを広く取ってウエストをあまり絞らないスタイル。
いわゆる「ボールドルック」スタイルが全盛。
時代が豊かだったことが、ファッションからも読み取れる。

1940年代の資料。
第二次世界大戦中のため、紙質が悪く、劣化も早いので注意が必要。

終戦間際の1944年のスーツのページ。
ほとんどが白黒ページ(劣化してセピア色に変色)のため、けっこうモノが判りづらい。
ラペル幅が広く、生地の柄は地味目な物が多い。

1930年代以前の資料、一番古いモノは1902年。
1902年のものは...ほとんど「紳士服」は載っておらず、ゴージャスな(ロココ調な)服か、作業着のみ。

1933年のスーツページ。
エレガント且つダンディな「英国紳士服」然としたクロージングライン。
この年代のこういったスーツを「ドレイプスーツ」と言う。
“DRAPE”とは、直訳すれば「ひだ、しわ」のことで、
ハンガーに吊るしてあると「ひだ」が寄っているように見えることから命名されたらしい。
それはどういうことかというと...
それだけ「着る人に合わせて」裁断縫製されているからなのだ。
つまり「オーダーメイド」で作られていたからに他ならないのだ。
この1930年代のドレイプスーツは、全世界の頂点に君臨する紳士服。
イギリスのセヴィル・ロウを起点にした紳士服は、
世界恐慌という大変革期において逆に深化完成していった。



経済的理由に左右されにくい裕福な人達が、
「正しい文化」を継承した結果ドレイプスーツを定着させ、
更にはロココやアールヌーヴォーといった「華美で退廃的な」文化から
アールデコという機能的でシャープな文化に移行していき、
これらが世界大戦後にミッドセンチュリーという大輪の花を咲かすことになったのだ。
今、全世界で同時不況。
が、世界で一番の貯蓄率を誇る日本は「正しい文化」を継承してゆく責務があると考えています。
ならば「ドライボーンズ」が、その一端でもお手伝いできれば。

セミオーダースーツにだけ付くこのネーム、
“MADE IN JAPAN”が誇り。
この動き、じつは色々なところで復興しつつあります。
最近のお気に入りサイトはパリのココ。
実にエレガントで、カッコいい!
全然話は変わりますが...
名古屋店に続いて、東京店と本社でも求人募集!お待ちしてますっ!
