百戦錬磨。
酒丸プレゼンツの今週の社接、だらだらと長くてスミマセン...。
明日から次の人に下駄を預けますので、ご安心を。
さて最後の今日の社接は、
当方DRY BONESの永遠のド定番 “Hand Stitch Two Flap Open Shirts ” のお話。
先日の「一見豪胆」の時にも書いたが、旧い雑誌を資料に企画することも多い。
で、“Esquire” にいつも広告が載っている50's のド定番シャツといえばコレ。
襟とポケットフラップにハンドステッチが入った、レーヨンのシャツ。
結構、綺麗な発色のモノも多い。
$7.95 って...。1ドル=360円の時代でも3000円未満...。
それは広告にもあるように、確かにセンセーショナル(人騒がせな、の意)。
なぜ、こんなにも安く作れたのか?
それはまず第一に、アメリカは国土が広く素材が国内で手配できたから。
そして、第二次世界大戦の戦勝国となり国として裕福だったから。
裕福だと、たくさんの労働力が流入する。
その結果、縫製工場で働く労働者も低賃金で雇えて安く作ることができる。
(結果、ヴィンテージには“UNION MADE” [労働組合]マークが付くことになる)
もう一つの疑問。
なぜハンドステッチ(いわゆる飾りステッチ)がシャツの襟に付いているのか?
これは、当時の一般的なアメリカ人の「憧れ」と関係がある。
アメリカという国は、ほんの数百年前にヨーロッパからの移住によって出来上がった国。
(ネイティヴアメリカンの人達は別にして)
歴史の浅い国家なので、
「伝統的な」とか「高級な手作り感」とかに強烈な憧れを持っている。
だから、超大量生産・超大量消費が始まった1950年代のシャツにも
「手作り」っぽく見える仕様を施したかったのであろう。
イギリスのビスポークの精神を始めとして、
戦争で相手国だったイタリアのクラシコの伝統とか、
ドイツの質実剛健なモノ作りとか、
日本の自然を取り込んだ、手先の器用なモノ作りとか。
アームホールや脇線はシッカリ「Wの巻き縫い(しかも右前高左後高)」という超大量生産方法で縫製しておきながら、
襟とフラップには「ハンドメイドで一生懸命縫い上げてますよ」的なステッチを入れるのだ。
ところが、本当はこの「ハンドメイドっぽく見えるステッチ」ですら、キッチリその為に開発
したミシンで入れているのだ。
ここでヴィンテージを使って説明。
1950年代初頭のシャツ。
襟にはもちろんのこと、身頃にもドドドッとハンドステッチが入る。
襟を引っくり返してみる。
ハンドステッチのように見えるが、
これはクラシコイタリーのスーツ縫製等でよく見られる特殊ミシンを使っているのだ。
身頃部分の裏を見てみる。
襟のステッチとは裏目の出方が違う。
これはチェーンステッチの一種で、やはり特殊な刺繍用ミシンでの縫製。
このように当時のアメリカ人は努力していたのであった。
そして、その年代のモノ作りに憧れを持つDRY BONESとしては。
当然、ド定番として作っております。DS-1594という品番。
やっとミシンから再現!
表から見える感じ、ほぼ完璧。
裏側、完璧。
敢えて種明かしのように裏目を出せるのは、この商品に対する「自信」。
自信があるから、色展開も多し。
WHITE,BLACK,GRAYのモノトーンを始め、
RED,MUSTARD,BROWN,PINK,MINT...たくさんあり。
個人的にオススメなのは、WHITEとBLACK。
ヴィンテージではあまりない御色でございます。
さて、これでオイラ酒丸の週は終了。
長い事お付き合いいただき、ありがとうございました。
来週からは...
GOD LOT YOU! で盛り上がっている各直営店のスタッフがジャックします!
是非、くじ引きで色々と当てて「社接」に載って下さい!
ではでは〜!











