古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋ぐ。その23

 六月も後半。

今年は例年に比べ、季節の移り変わりが早い。

思い返せば…桜の開花がいつもより早かったので、花見を一週間ほど前倒しした。

その後、藤棚を観に行くつもりが例年より早く散ってしまってタイミングが合わず。

菖蒲を見に行こうと思ったらもう咲きすぎていて…

紫陽花が各地域で咲き誇っている。

例年よりも、一週間から二週間くらい、季節の移り変わりが早い。

この調子だと例年なら「海の日前後」の梅雨明けも、

七月上旬にズレそう(というか、早く夏になってほしい)。

ということは、今月が梅雨の真っ盛り。

私は梅雨時期に、一番映画を数多く観ている。

今年の六月も、早10本以上の録画を捌いた。

そんな速度で映画を消化するので、必然的に企画としての業務も映画ネタが増えてくる。

なので今回の「古きを訪ねて新しきを作り、次世代に繋げる」は、映画について

 

 

 まずはこのポスターをご紹介!

「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」

アメリカ公開時(1956年)のタイトルは「EARTH vs. FLYING SAUCERS」、

1950年代を代表するB級のSF映画。

このポスターデザインはその後、

数多くのデザイナーやイラストレイターによってアップデートされ、

21世紀の今でもカルト的な人気がある。

なのでドライボーンズとしても、是非乗っかっておきたいということで…

コットン素材のボーリングシャツで登場させてみた。

ボーリングシャツなので、正統派として2トーン、ピンボタン使用。

オープンカラーシャツのディテールも、美しく。

バックは1950年代末期から流行し始めた、フロッキープリント。

コットン素材と相まって、ガンガン洗濯機で水洗いできる

起毛のプリントが若干剥げてきたくらいで、ほぼヴィンテージに見えてくるはず。

宇宙人も喜んでくれるに違いない。

 

 

そしてお次は、かの名作から。

皆さんご存知、ゴッドファーザー。

 

ただし今回はちょっと趣向を凝らして…

敢えて一番好きな「パート2」から抜粋してみた。

ゴッドファーザー パート2は、主人公であるドン・ヴィトー・コルリオーネの若かりし頃を描いた作品。

第1作目ではマーロン・ブランドがドン・ヴィトー・コルリオーネ役を演じたが…

第2作目ではヤング・ヴィトーとしてロバート・デ・ニーロが演じる。

時は1917年。

シシリア島から移民としてニューヨークに渡ってきたヤング・ヴィトーは結婚して食品雑貨店で働いていたが、

地元のヤクザであるファヌッチ一味に職を奪われてしまう。

その後、ファヌッチを亡き者にしたヤング・ヴィトーは地元の有力者としてのし上がっていく。

地元でブイブイ言わせ始めた頃、

厄介事を持ち込んできた男と床屋の前で交渉するシーンがある。

その床屋のウィンドウ右下には、こんなマークが貼り出されており…。

ブラックアイ スペシャリスト

当時の床屋は医療機関の代替えみたいな側面も持っており、

喧嘩などで目が充血したりしてしまった人に対してのケアなども、行っていた。

なので、その当時の人の制服っぽく製作。

プリントTシャツ「ブラックアイ・スペシャリスト」

アップ。

秘密結社のマークみたいで、格好いい。

ずっと作ってみたかったデザインの一つ。

 

 更に、ドン・ヴィトー・コルリオーネの三男マイケルが、紆余曲折の結果ゴッドファーザーの後を継ぐきっかけとなった事件。

海軍の英雄であったマイケルは、家族のために汚職警官と対立組織のボスを暗殺する。

その暗殺現場は、

「外部から人が出入りできるトイレがあるレストラン」としてイタリア人が多く利用していた、

ルイズレストランだった。

オレンジとピンクのネオン管が、妖しい。

そこのお土産物、というていで製作。

プリントTシャツ「ルイズ」。

デザインのアップ。

更にアップ。

わざと周りをぼかして、ネオンサインの光のように見せてみた。

是非イタリアンレストランに行く時に着ていってほしい。

 

 そして1914年のヤング・ヴィトーの話に戻る。

食品雑貨店で働くスタイルのデ・ニーロが、恐ろしく格好いい。

とあるお客様からの進言もあり、このジャケットを製作中。

デッドストックの生地なので、生産数わずか。

早めの予約をお勧めしておきます。

 

 さて、最後に紹介するのは映画ではなく、ドラマ。

アメリカでは1980年代頃から、映画監督がテレビドラマにも進出。

当時一世を風靡したデヴィッドリンチ監督の「ツイン・ピークス」も、そのひとつ。

個人的には、登場人物の一人シェリーの大ファン。

そしてそのシェリーが働いている店が、ダブル・アール・ダイナー。

その店の公式ユニフォームがあったら、という設定で製作。

ボーリングシャツ「ダブル・アール・ダイナー」

刺繍のアップ。

フロント。

襟部分のアップ。

こちらは1950年代マニアのデヴィッド・リンチに敬意を表して、レーヨン素材

襟にはボーリングマンも刺繍。

背刺繍はチェーンステッチで看板をそのまま模写。

なんと、アメリカ人のツインピークスマニアが色違いで通販してくれた。

世界のツインピークスファンは、みんな繋がっている。

無意識の世界に行けば、この「レッドルーム」で会えそうな気がする。

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